栄通記

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カテゴリ:【幌加内(政和)】( 2 )


2013年 09月 12日

2199)③「政和アートFes2013 【幌加内町一泊二日旅行 ④】」

  


政和アートFes 2013  



 会場:旧政和小学校
     雨竜郡幌加内町政和

 会期:2013年7月27日(土)、7月28日(日)
        8月17日(土)~8月26日(月)
        8月31日(土)、9月1日(日)
 
 ※  変則的な日程ですから注意して下さい。 
    
 時間:10:00~17:00


--------(8.21)


 2169)①、2174)②の続き。

(以下、敬称は省略させていただきます。)


 前回まででやっと体育館会場が終わり、2階です。今展の華とも思える作品があります。



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   ↑:菱野史彦、「Annulus」・鉄 スーパーボール。



 おー、銀河だ。札幌から持ってきたのだ!エライ!!菱野史彦は、最近多くのグループ展に参加している。そして必ずでかい!まさしく、「ビック アイアンマン・菱野史彦」だ。

 銀河を持ってきただけでもエライのだが、それだけでは芸がないと思った。そこでスーパーボールを星に見立てて、お客さんに飾ってもらう。
 我が妻もお飾りに夢中だ。小手先器用に紐でくくりつけている。


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 僕は安直に置くだけだ。


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 ところで、この部屋は理科室だったようだ。まるで誰かの作品のようにしていろんな物が綺麗に並んでいる。



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 というわけで、菱野史彦に注目しよう。
 今日、DMが郵送されました。STVエントランスホールで今月の16日から10月6日まで「菱野史彦個展」の案内だった。



 隣の教室に行きましょう。



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 美術教室のようにして小振りの立体作品が並んでいる。備え付けのストーブも作品に見えてしまう。
 札幌で見た作品がほとんどだ。見るのは楽しかったが、再び掲載しなくてもいいだろう。初物を含めて、何点か紹介します。



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   ↑:佐々木仁美、「帰る場所」・ブロンズ(鋳造)。



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   ↑:「カエルの居場所」・ブロンズ。



 佐々木仁美は頑張っている。細々したものを精力的に制作している。作るのが楽しくて仕方がないのだろう。
 上の2つの作品、駄洒落のような言葉遊びだが、本人はいたって真面目だろう。その真面目さが、作品とマッチしていて微笑ましい。
 文章に書くと気恥ずかしいのだが、「命」だとか、「小さな幸せ」とか、「慈しみ」とか、そんなテーマに取り組んでいる。テーマがテーマだけに、説明過多とか、これ見よがしになりかねない。それはそうなのだが、素直な一本気を見るのも悪くはない。それに、若者が一気に造形美だけで倫理的感性や精神性を表現するのは無理だ。今は、作品の結果よりも、その過程の気骨さを楽しんでいる。





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   ↑:松田郁美、「わっしょい」・鉄 ステンレス モデリングペースト 木。


「わっしょい」シリーズ第一弾だ。言葉通り、小さな部品が「ワッショイわっしょい」言いながら、重たそうな玉を、皆で持ち上げている。佐々木仁美が「愛」ならば、松田郁美は「連帯」だ。
 次はどんなパーツが何を持ち上げるのだろう。第二弾、第三弾と楽しみにしよう。



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   ↑:佐藤あゆみ。「サイドテーブル」・桂 鉄、「ギザギザスツール」・アガチス ナラ 鉄。


 部屋の四隅にひっそりと置かれたイスとテーブル。真ん中において、皆に使ってもらえたらいいのに。何て慎ましいのだろう。時にはドーンとへんてこりんなイスも作る佐藤あゆみ。だが、概ね皆の接着剤になるように作品に取り組んでいる。「いじらしき愛の人」だ。




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   ↑:引山恵利「感覚器」。


 引山恵利は感じる人か?空気に気配に?人に?生き物に?この世ともあの世とも言い難い世界に?
 ここは政和だ。何にもないような、何かで一杯のような、札幌とは縁も所縁も無さそうな土地。無いと言えば無い。あると言えばある。
 人は田舎という。少し気取って田園地帯とも呼ぶ。引山恵利は何を感じたのだろう?



 ④に続く



 折角地方に来たのです。その様子を2階の教室の窓から眺めて③を締めましょう。



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 コンクリートの四角い枠、プールの跡地みたい。

by sakaidoori | 2013-09-12 08:53 | 【幌加内(政和)】 | Comments(0)
2013年 08月 29日

2174)②「政和アートFes2013 【幌加内町一泊二日旅行 ③】

    

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政和アートFes2013  



 会場:旧政和小学校
     雨竜郡幌加内町政和

 会期:2013年7月27日(土)、7月28日(日)
        8月17日(土)~8月26日(月)
        8月31日(土)、9月1日(日)
 
 ※  変則的な日程ですから注意して下さい。 
    
 時間:10:00~17:00


--------(8.21)


 2169)①の続き。


 ①では体育館の中を見せました。グイグイと美術作品のある教室に行きたいのですが、やっぱり体育館の2階部分が気になります。この学校の歴史が詰まっている。素通りするわけにはいかない。



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 一番上に堂々と描かれている作品は、「幌加内町立政和中学閉校制作、昭和56年(1981年)3月20日」。制作者は、笠井正展、滝ヶ平直巳、又村敏、小松平由紀、他・・9名。



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 歴代の校長の写真が並んでいる。
 こういうのを見るのは初めてだ。他の学校の閉校の場合、トロフィーなどの関係遺品はどうなっているのだろう。一応、教育委員会が保管していることになっているのだろう。



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  平成17年9月、全校児童共同作品。
  題名、「ようこそ、政和へ」
  つくった人、1年・笠井陽太、3年・宮崎由衣、4年・宮崎祥也。

 そうか、閉校2年前の全校児童数は3名か!

  

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 おー、今展の中心人物の一人、吉成翔子の参加作品だ。(制作者、1年・松本圭史、2年・本間南、2年・吉成翔子。平成7年、1・2年共同作品。「すばらしい政和」。)

 作品の素材が泣けてくる。「学校園で取れた、ソバの実、豆、トウキビ。グランドでひろった・・・。学校の回りの・・・。政和づくしだ。
 当時の吉成翔子ちゃんが特に美術に優れていたから作ったのではない。中学生小学生1・2年全員集合だ。しかし上手いものだ。先生の指導があったとは思うが、感心感心で見上げて楽しんだ。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)




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 学校の模型。体育館は奥の大きな建物。
 現在の学校跡地の回りを歩いたが、校舎の左側にプール跡地があった。

 

 こんな感じで、学校の想い出を後にしよう。



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 体育館への渡り廊下に貼られている、かつて政和小学校の風景。



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 現在の政和地区の風景、と理解したらいいのだろう。



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 校舎一階の廊下にも、いろんな作品が盛りだくさんだ。とにかく、学校中をアートで、品物で、心で埋め尽くそう、それがこのお祭りのモットーのようだ。
 担い手は女性だろう。全館、古臭さが微塵もない。ほとんど使われていない旧校舎と聞く。綺麗にしたのだ。綺麗にしたから、もっと綺麗にと飾りたいのだ。この心は男性ではない。女性の本気、恐るべし。



 やっと2階に行く階段にたどり着いた。
 「ご苦労さんでした」と吉成翔子作品がお出迎えだ。


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   ↑:吉成翔子、「とことこ歩く」。



 一気に昇って、第一教室のドアを開けた。小物が並んでいると思いきや!



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   ↑:菱野史彦、「Annulus 」・鉄 スーパ―ボール。


 そのものズバリ、黒光りする銀河があるではないか!今展自慢の大作、傑作、爽快作だ。




 ③に続く

by sakaidoori | 2013-08-29 22:29 | | Comments(2)