栄通記

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カテゴリ:[夕張]( 3 )


2011年 11月 02日

1600)夕張 ③「夕張清水沢アートプロジェクト 旧火力発電所2階の様子」 終了9月17日(土)~10月16日(日)

○ 夕張清水沢 アートプロジェクト
 
      札幌ビエンナーレ・プレ企画地域連動アートプロジェクト
 

   
 メイン会場:旧北炭清水沢発電所 
    会場入り口→夕張市清水沢栄町・旧いこいの広場センターハウス
    関連会場 ⇒北炭清水沢炭鉱ズリ山・清水沢駅清水沢清栄町・清水沢宮前町一帯
    問い合わせ⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター 
             電話(0126)24-9901

 メイン会場の期間:2011年9月17日(土)~10月16日(日)
              ※土日祝のみの13日間
         時間:10:00~16:30
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.10 日)

 (1599番の続き。)

 メインの美術空間です。

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 L字形の広い3階。整理された何もない空間に作品がのんびりとたたずんでいる。
 学生作品はヤワなのだが、古(いにしえ)を想うにはちょうどよい。小中学時代の思い出のようだった。

 今回は上の写真風景の作品を載せます。奥の方と、奥の左側空間は④に続きます。



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     ↑:伊藤里菜子、「かえるのをまちわびて」 (空き家となった炭住がかえりをまっている。)

 やはり数がそろうと夢が拡がる、想像力の器が大きくなる。絵本のような長屋達、この広い空間で、地面にはいつくばってそこにあった。ゆがんだ並びも夢をそそる。拙さ故の説得力がある。
 本当の廃墟はこれほど可愛くないだろう。引っ越した後の屋内も、とても乱雑だろう。制作学生が思うほど夢あるものではない。しかし、炭住暮らしを知る者には愛おしさがあるだろう。


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     ↑:堺麻那、「白昼虫」 (目に見えたり見えなかったりする漂うものを表す鏡)。


 古い建物、しかし整理されていて古さを感じないギャップ感がある。そのギャップ感をさらに深めるような存在だ。「白昼虫」というタイトルも良い。まさしく白昼夢だ。今のこの場は何だろう、重くはない、軽くもない・・・なぜここにいるのだろう・・・自分自身がタイムスリップしてしまう。


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     ↑:工藤寛子、「窓際にもういない人」 (廃屋の記憶。実際に座っていた炭鉱マンを見ることはない)。


 廃墟の窓に据えられた人形だ。よくあるパターンだ。それはあまりに普通で、単純すぎるかもしれない。が単純なことは基本中の基本だ。場が作品を、作品以上にしてくれた。
 炭鉱マンというよりも、少女が初恋の人をイメージしたみたい。


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     ↑:カクレボン、「金剛顔」 (炭鉱から帰ってきた特有の黒い顔)。

 実はこの作品の存在に気がつかなかった。タイヤがちょこんと不揃いで添えられていて、学生達の単なる遊び心と思った。関心はタイヤの向こう側の整理整頓された姿だった。そこに限らず、整理された壁はそれ自体としてこちらの記憶に残った。つまり、制作意図があろうと無かろうとここにある「物」を楽しんだ。
 向こうの壁の様子が下の写真です。

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 作家の意図はタイヤの隙間から覗いた時に、「黒い顔」が見えるというもののようだ。
 こうして写真で見ると、ピカソ作品のような「目」が二つ見える。その廻りが「黒い顔」なのだろう。
 僕はそこにある自転車などを見ていた。広い敷地を関係者が自転車で移動したのかな?どんな仕事をしていたのだろう?そんなことを思ってスナップに残した。


 そんなわけですから、思い出に残った「壁景色」を作品としてではなく載せていきます。


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 2階の紹介が思いの外ながくなりました。残りは④に続く・・・。

by sakaidoori | 2011-11-02 01:50 | [夕張] | Comments(0)
2011年 11月 01日

1599)夕張 ②「夕張清水沢アートプロジェクト 旧火力発電所1階の様子」 終了9月17日(土)~10月16日(日)

○ 夕張清水沢 アートプロジェクト
 
      札幌ビエンナーレ・プレ企画地域連動アートプロジェクト
 

   
 メイン会場:旧北炭清水沢発電所 
    会場入り口→夕張市清水沢栄町・旧いこいの広場センターハウス
    関連会場 ⇒北炭清水沢炭鉱ズリ山・清水沢駅清水沢清栄町・清水沢宮前町一帯
    問い合わせ⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター 
             電話(0126)24-9901

 メイン会場の期間:2011年9月17日(土)~10月16日(日)
              ※土日祝のみの13日間
         時間:10:00~16:30
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.10 日)

 (1586番の続き。)


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 前回は建物の周辺風景を主に載せました。
 今回は旧火力発電所内部の風景と作品をお伝えします。今回は1階のみです。
 場と作品の関係への私見です。強烈な作風で場に挑む、というものではありません。余りに場の存在感が強い。その強さにもたれるようにして、場の引き立て役として「人工物」がある、といった感じです。学生作品が多い事と、参加型の作為性も重なり、個々の作品をじっくり味わうというものではなかった。「人工物」と書きましたが、決して作品性を否定するものではありません。この場を体感するための美術展として楽しみました。

 ですから、あまり個々の作品にこだわらずに全体風景中心に進めていきます。

 1階の様子から。

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     ↑:入り口から右側の様子。

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     ↑:入り口から左側の様子。


 機械の計器が美術的に並んでいる。ここはオペレーターの一室みたいです。
 中央に立つ網目状の鉄枠は、「kensyo 『In This World』 (強固な枠に収まる弱な存在。)」


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     ↑:反対側からの風景。


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     ↑:上遠野敏、「黄色い壁と黒い天使」 (倒れた産業に犠牲を強いられた人々。)

 全然意味不明でした。ここで説明書きにあるような何かをしたのか?意味は不明だが、片づけられたコンクリートの空間に黄色い意味不明物があるのは悪くはない。


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     ↑:トンツキニンと地域のこどもたち、「お宝なあに?」 (不要物からみつけた新しく光り輝く“たからもの”。)

 トンツキニンとはふざけたネーミングだ。発電所の神が怒ることだろう。



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     ↑:壁に貼られている写真群。拡大して当時の風景を確認して下さい。遠くに見えるのが清水沢ダムです。


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 隣室へ・・・。


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 ドアの先はだだっ広い空間。立ち入り禁止。写真左側にある階段から2階にあがります。


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 暗い階段だった。迫力充分な異風がある。階上の様子に気がはやる。


 2階がこの建物でのメイン美術会場です。
 ③に続く

by sakaidoori | 2011-11-01 03:37 | [夕張] | Comments(0)
2011年 10月 22日

1586) 夕張 ①「夕張清水沢アートプロジェクト 旧火力発電所跡地」 終了9月17日(土)~10月16日(日)


○ 夕張清水沢 アートプロジェクト 
      札幌ビエンナーレ・プレ企画地域連動アートプロジェクト
 
   
 メイン会場:旧北炭清水沢発電所 
    会場入り口→夕張市清水沢栄町・旧いこいの広場センターハウス
    関連会場 ⇒北炭清水沢炭鉱ズリ山・清水沢駅清水沢清栄町・清水沢宮前町一帯
    問い合わせ⇒そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター 電話(0126)24-9901

 メイン会場の期間:2011年9月17日(土)~10月16日(日)
              ※土日祝のみの13日間
         時間:10:00~16:30
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.10 日)

 「・・・アートの力で炭鉱の記憶を掘り起こすメッセージを発信する」、ということで選ばれたのが「旧北炭清水沢火力発電所」であり。清水沢一帯の関連施設等です。

 「夕張ー石炭、石炭ー日本のエネルギー政策・・・」等々、頭を悩ますテーマは沢山湧き出てくる。エネルギーとしての石油に繋がり、原子力発電に繋がり、今春の福島原子力発電所事故にも繋がることだろう。労働問題、炭鉱夫やその家族の生活のありようなど、キリがないほど沢山ある。そして、「炭鉱の記憶の掘り起こし」に、個人の想い出以上に、どれだけ社会的価値があるかも明確には応えれない。知ることは大事だが、知らないからと言って責められもしないだろう。だが、僕にとっては気になる「炭鉱跡地」だ。


 今回のイベントは「清水沢全域がイベント会場」といってもいいでしょう。まさしく旧炭鉱地域の過去と今が舞台だ。この地域に詳しい人と一緒に歩けば、書き連ねたいことが沢山あるでしょう。が、まずはメイン会場の旧火力発電所跡の紹介とイベント風景を報告します。


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     ↑:受け付け会場と、直ぐ傍の敷地内へのゲート。




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     ↑:左側、カクレボン・「還り道」。
 ゲートから敷地内への通路。道の中央の石の並びは美術表現。 綺麗な碁石の行列だ。かなり頑張って敷き詰めている。「サー、見に行くぞー」と訪問者に地べたから檄を飛ばしているのだろう。

     ↑:右側、上遠野 敏。「スーパー地蔵」。
 道すがりの箱入りお地蔵さん。上遠野さん得意の「お地蔵シリーズ」でしょう。実は、夕張駅方面から当地に来る途中、バス停近くに今作と同じような地蔵の館があった。もしかしたらそれにあやかっているのかもしれない。


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     ↑:通行路途中からの現場の風景。左側の大きな建物が旧火力発電所。重機が見える。資材が整然とある。


 敷地内は資材の集積所として私企業が稼働している。その邪魔にならない範囲で敷地内を横断し、発電所の中を歩くことになる。


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     ↑:整地された火力発電所の跡地空間。意味不明の高い煙突と左側の発電所のみが、なぜかしら存在するだけだ。


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 建物の入り口は通行方向の向こう側なのだが、通行人へ真っ先に迎えるのが窓越しの作品群だ。上の写真のガラス窓から覗くことになる。

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     ↑:荻原拓也+千葉絵里子、「手が届かない展」。

 確かに手が届かない。上から見下ろして「物」を見るだけだ。おそらく、展示物は建物の中の遺物だろう。行儀良く並んでいる。小皿や座布団がやけに綺麗だ。


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 ようやく建物の反対側の会場入り口に辿り着いた。
 建物正面?(清水沢ダムに面している。)、第二次世界大戦の欧州が重なった。爆弾投下後の都市風景だ。

 建物は3階建て、その空間を利用しての美術作品の展示だ。その様子は②につづくということで。
 

by sakaidoori | 2011-10-22 12:19 | [夕張] | Comments(0)