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2017年 01月 21日

2549)「小樽潮陵高校 美術部(白潮会) 第100回 白潮会展」(小樽)市民ギャラリー 1月13日(金)~1月22日(日


北海道小樽潮陵高校
   美術部(白潮会)
       第100回


白潮会展


 会場:市立小樽美術館内市民ギャラリー1・2多目的ギャラリー
     小樽市色内1丁目9番5号
     (小樽駅を5分ほど運河方面に。
      向かいは旧日銀。)  
    電話(0134)34-0035

 会期:2017年1月13日(金)~1月15日(日)
        1月17日(火)~1月22日(日)
 休み:1月14日(月) (月曜日or祝日翌日は休館日) 
 時間:10:00~17:00 
     (最終日は、~15:00まで)


ーーーーーーーーーーーーー(1.18)


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   ↑:(小樽の高台からの風景。)


 群青展関係の用事で小樽に行った。ついでだから車で高台に行き、そこから小樽を眺めた。
 そして、板東宏哉展を見に小樽美術館に行く。板東展は撮影禁止なので掲載は不可。

 変わりというのではないのですが、1階の市民ギャラリーでの高校展を簡単に乗せます。

 白潮会展-小樽潮陵高校美術部の校外展。
 100回記念展ということで、ワンフロアーの半分は卒業生の展示だった。
 卒業生は省略して現役生の有り様を載せます。


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 以上で全部です。

 自分好みがあった。その作品と、何点かの個別作品を載せます。



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   ↑:笹川美琴、「偶像」・B1。


 少女を殺しているような、少女が自虐的に自殺しているような・・・少女と言っても。どこか人形的で生きているのか仮の姿か・・・そんな世界を笹川美琴は「偶像」として突き放して楽しんでいる。



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   ↑:2年・笹川美琴、「午後のアトリエ」・F50。


 これは不思議な絵だ。何を描いてあるかが判らない。宇宙からの贈りもの・・それは機会仕掛けのタイムカプセル?
 キャプションの説明書き、何の説明もせず、色を描くことの不思議さを人ごとのように綴っている。
 妄想という自己中的芝居を、妄想なるが故にあえて自分から解き放して一人歩きさせているようだ。



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   ↑:1年・遠藤奈生子、「カ=エルム」・F50。


 これも妄想・空想・絵空事の世界だが、絵画として独り立ちしているから、笹川美琴ワールドみたいな不安はない。不安どころか色も青を中心に散りばめられていて楽しく見れる。
 しかし、絵の中にカラフルに生き物・命を閉じ込めていて、その生き物は絵画の中では秩序だってはいても、一つ間違えば,化け物たちが枠をはみ出して鬼魅魍魎の世界に変身しかねない。

 可愛い色が散らばって気持ち良いような薄気味悪いようなへんてこりんな世界。



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   ↑:2年・高橋柚帆、「移り変わる」・F30。


 波しぶきには違いないのだが、河の流れ?何処で白波がたぎっているのだろう?  
 そんな写実的な疑問はやめよう。若者らしい力強さがあった。

by sakaidoori | 2017-01-21 00:15 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2013年 07月 15日

2091) ①「『かなた』(17名参加のグループ展)」(小樽)市民ギャラリー 7月9日(火)~7月15日(月)




かなた art circuiation vol.4   
     (17名参加のグループ展)


 会場:市立小樽美術館内
     小樽市色内1丁目9番5号
     (小樽駅を5分ほど運河方面に。
      向かいは旧日銀。)  
    電話(0134)34-0035

 会期:2013年7月9日(火)~7月15日(月)
 休み:7月17日、18日(祝日翌日の休館日) 
 時間:10:00~17:30 
     (最終日は、~15:00まで)

 【参加作家】
 浅賀正生 阿部典英 越後光詞 小川豊 嘉賀博俊 神田泰行 國松明日香 佐藤正行 佐渡富士夫 328 高橋一文 田中秋男 千葉豪 花田和治 松田研 板東宏哉 村山之都 ・・・以上、17名。

ーーーーーーーーーーーーー(7.14)


 今展は今回で4回目。毎回若干の作家入れ替えを行っています。今回、今までとは随分と印象を異にしています。ゆったり見れた。他人の領域を侵すような展示ではないのですが、大人の男たちがそれぞれの間合いで自己主張している、そんな感じです。
 映像は328氏一人なのですが、作品・映写室空間とゆったりしていて、小樽への愛情表現が心地良かった。

 立体作品は見慣れた感じものばかりですが、綺麗な部屋に落ち着きと安定感を与えていた。
 そして多数の平面作品群、「大きく大きく伸びやかに」でしょうか。


 会場は3部屋。簡単にその風景から始めます。多人数の参加です。個別掲載はかなり少なめになるでしょう。




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   ↑:(以上、入り口の第1会場。)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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   ↑:花田和治、「海辺の歌」。


 花田和治会心の大作だ。
 タイトルは「海辺・・」とあるが、僕には山であり、山道であり、空であり、雲であり、「風景」に見えた。この風景を海が支えている。
 「こんな山だ、空も凄いだろう、雲を見よ」ではない。どこまでも拡がる詩情、それに尽きると思う。愛やロマンという強き心がエネルギーの素なのだろうが、そういう執着心からどれだけ遠くに行けるか!それを画家自身が楽しんでいるようだ。その楽しみが、こちらを山の「かなた」に誘う。




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   ↑:田中秋男、「記憶の記憶 2」。


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 圧巻だ。ただただボ-ルペンによるぐるぐる描きだ。赤と黒という濃密な関係色だが、そこに深い意味はないだろう。どこまで書き続けれるか、続けることができるか!描く楽しみに終わりなきことを願いながら、寝ても覚めても、酒を食らいながら、反狂人まるだしで描いている。上手いとか下手とか言う言葉は無縁無用だ。
 しかし描くことにもエンドを迎えねばならない。いつ来るかはからない「エンド」の為に描き続ける。
 「終わりなき闘い」、と言えたならばこの作品にとっては幸いかもしれない。終わらなければならない。人生がそうあるよに。そして人生という「無駄」を「過剰消費」するかのように赤と黒のぐるぐる巻きは続いていく。「無駄」を「過剰」を腹一杯楽しんでいるのだろう、田中秋男という男は。



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   ↑:越後光詞。左から、「歌謡曲」、「SANSUI海辺にて」。


 花田和治は絵画に没入して絵画を飛翔しようとしていた。
 田中秋男は絵画を装って、絵画以前の情念と闘い遊んでいた。

 越後光詩は絵画直前であれこれと楽しんでいるみたいだ。

 右側の作品は何かのイメージが先にあるのだろう。僕にはチェロ弾き奏者に見えた。
 左側の作品は、汚くならずに色と面と構成を遊んでいるみたいだ。
 ともに薄身の色で、余白の白と壁の白とを海のようにして存在している。だから白の強い作品だ。「白」を楽しんでいるのか?「白の変化」を見つめているのか?



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   ↑:高橋一文。右側、「From on the glove」。


 やさしく綺麗な作品だ。花嫁に捧げる清き想い、そんなイメージだ。
 捧げるのは「花嫁」だけではないかもしれない。見てくれる人、この場、この時、作れる自分・・・。
 もし彼に一部屋与えたらどうなるのだろう?大きくなればなるほど、この叙情性は高まるのか?
 「glove」、「手袋」あるいは「包み込む」でいいのだろう。この大きさの連作が詩の叙情には最適なのかもしれない。でも、大きな大きな優しさもみたいものだ。



 とりあえず、第3室にいきます。


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   ↑:嘉賀博俊、「折り紙」。


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 まさに「折り紙」という素材の作品だ。折り鶴を折るわけでもなく、楽しい玩具にするわけでもなく、その決められた正方形と色とを適当に切ったり貼ったりして遊んでいる。何と言うことはないが、何ともシンプルで気持ちがいい。
 「折り紙」、ひとそれぞれに夢を羽ばたかせてくれるものだ。
 「折り紙」、伝統品の味わいは常に「今」にささやきかけている。




f0126829_1028794.jpg 今日までです。②でもう少し個別作品だけでも載せたいと思います。
 ②に続く。


 

by sakaidoori | 2013-07-15 10:38 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2013年 05月 19日

2060)「Wave 12人展」 小樽・市民ギャラリー 5月14日(火)~5月19日(日)

  

Wave 12人展 


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
      小樽市色内1丁目9番5号
      (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2011年5月14日(火)~5月19日(日) 
 時間:9:30~18:00
    (最終日は、~17:30まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 江川光博(絵画) 大谷美由紀(絵画) 工藤英雄(絵画) ナカムラアリ(版画) 深山秀子(絵画) 福原幸喜(絵画) 徳吉和男(絵画) 高野理栄子(版画) 羽山雅愉(絵画) 末永正子(絵画) 安田眞紀子(工芸) 八重樫眞一(絵画)・・・以上、12名。

ーーーーーーーーーーーーーー(5.18)


 会場は二部屋。

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     ↑:(以上、第1室)。



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 八重樫眞一さんは初参加でしょう。他に出入りがあるのか、ことしは12名です。それなりの大所帯です。適当に進めていきます。とはいっても、好み第一の末永正子さんから始めます。


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:末永正子


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     ↑:「景」。その部分図。



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     ↑:「景」。


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     ↑:「景-HARU」


 遊び心、間違いなくある。華やかに、きっとそうだろう。自由爛漫に、その心意気だ。
 線描は限られた部分に密集している。何かを描こうとしているのか・色は淡い生娘色で、爆発色ではない。ドロッピング風の飛沫がどこかぞんざいな感じがする。そのぞんざいさが自由さとマッチしているのか?

 枠を飛び越えた開放感やしなやかさを突き進もうとしているのあろう。そのことをあんまり大事にし過ぎて、かえって枠にはまった窮屈さも感じる。何故だろう?ここが絵画の難しいところなのだろう。

 それはともかくとして、末永正子の個展をみたいものだ。かつて、ギャラリー・どらーるの企画展で見たのが初めてで、以来見ていない。彼女のゴーイング・マイ・ウェイさは個展で世間様に晒せばいいのに。世間のオーラをもらってもっともっと突き抜ければいいのに。



 (会期は今日までです。ということで、以下、写真だけを何点か載せて「編集中」にします。今日の深夜までには文章と、写真追加をしたいと思います。)



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     ↑:江川光博


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          ↑:「アカルイヒノウタ D」。


 黄色はいつもと同じ。が、細やかで密な落書き気分は消えた。さっくばらんにドロッピング?での表面模様、しかも紙粘土か何かで盛り上げたりしている。色味は爽やかに軽く、表面は泥臭くという二つの世界。なるほど、なるほど・・・と思いながらの江川光博だ。




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     ↑:ナカムラアリ


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     ↑:左側、「(青から緑への午睡)」。
     ↑:右側、「シエスタってなあに?」。


 卵形の楕円形を愛用していたと思う。今回は密やかにささやかにという感じで三角模様が一杯。試しているのでしょう、探っているのでしょう。





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     ↑:高野理栄子


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 高野理栄子は丸で遊んでいる。配列のリズム、丸の中は沢山の直線、何をしたいのか?心のリズム?心の風景?やはりいろいろ試しているのだろう。以前の型にこだわらず、過去の型以上に自分を出し切る。継続することの難しさと可能性なのだろう。





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     ↑:大谷美由紀


 メタリックに輝く水色模様。マイペース、マイペース・・・。




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     ↑:八重樫眞一


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     ↑:「彼方の空より」。


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          ↑:「遥かな黄」。


 「原風景との語らい」と、八重樫眞一の世界を理解している。

 個展も頻繁に開いていて、大作以外に小品も沢山見ることができる。小品ではいろいろと試みていて、僕は小品と大作の対比を楽しんでいる。例えば今展の小品は作家のやさしさがストレートだ。家は可愛く優しく、おそらく正直な擬人化だろう。
 「記憶、過去」をいろいろと訪ね歩く人だ。大作では完結した訴えたい「原風景」を強く出そうとして、比較的硬い出来映えになる。それは仕方がないのだろう、難しくいろいろと考えているから。確かに、「原風景」を難しく考えているのだが、もやっとしてた姿でも信念としてしっかりして在る。在るから、その風景の可能性が幾つも幾つも小品として小出しのようにして作品になるのだろう。だから、小品の世界は絵画以前の「原風景」の可能性の姿だ。そして、大作では、その可能性を一つの型として決めにかかっていて、その「決め」の決意は良いのだが、記憶の不確かさや妖しさが損なわれている感じだ。本来持っている画家自身の人間味が画面から消えて、記憶と闘っている姿として大作が屹立している。

 他の作家作品とは気分を異にして、暗めの色調だ。絵画と闘っているのだろう。



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     ↑:福原幸喜


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     ↑:(「新山遠望」の部分図。)



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     ↑:安田眞紀子。


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          ↑:「DAY DREAMER」


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     ↑:(上掲の部分図。)


 金属そのものの優しさやしなやかさがテーマでしょう。それを面として、質感として見せているのですが、線でも表現している。線に拘り、その線にすっかり満足してしまった。




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     ↑:工藤英雄。


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          ↑:「誕生」。



 (パソコン画面で見ると、かなりこってりしていますが、原作はかなりあっさりしています。)

 今回はアッサリ風の「朱」に拘ったみたいです。

by sakaidoori | 2013-05-19 10:58 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(4)
2013年 03月 30日

1997)①「冨樫正雄 生誕100年記念回顧展」 (小樽)市民ギャラリー 3月20日(水)~3月31日(日)

  

冨樫正雄

  生誕100年記念回顧展
  


 会場:市立小樽美術館内(1F市民ギャラリー+多目的ギャラリー)
      小樽市色内1丁目9番5号
       (小樽駅を5分ほど運河方面に。
       向かいが旧日銀。)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2013年3月20日(水)~3月31日(日)
 休み:月曜日、21日。(月曜日+祝日の翌日) 
 時間:9:30~17:00 
     (最終日は、~15:00まで)

 主催:回顧展実行委員会

ーーーーーーーーーーーーー(3.28)

 現在帰省中(北九州市)で、細かく報告が出ません。会場風景と、簡単に展示内容を載せます。時間をおいて、改めて文章を添えたいと思っています。

 「富樫正雄生誕100年」ですから、明治生まれの洋画家の回顧展です。間違いなく古い作家で、古い画風でしょう。新しき様式に最大の関心をお持ちの方は敬遠するかもしれません。そういう今風に関係なく、一人の画家の人生、その画風の変遷は、やはり地方美術愛好家にとっては大事なものです。それに応えるものを氏は持っているというのが私の重いです。

 明日までなので、小樽方面に御用のある方々、ちょっと覗いてはいかがですか。
 
 
 広い会場二部屋の展示。
 会場入り口の部屋(A室)は、全体の流れの後半部。


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 会場入り口からすぐに隣室に入れます。おおむね制作念順に並んでいて、全体の前半部。
 適当に「制作年不明作品」があり、また画題毎にまとめていたりして、しっかりしているようで、それなりにファージです。


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 制作年順に載せます。



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 真ん中の鳥が飛んでいる作品、私にとってはこれが富樫ワールド入り口であり、おそらく出口でしょう。没年制作で、絶筆に相当します。


 今回は一切の説明的な文章は省略します。(時間がないのです。)
 ②では画風の移り変わりに焦点をあてて個別掲載をしたいと思っています。

 ②に続く

by sakaidoori | 2013-03-30 15:14 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2012年 11月 25日

1883)「澤田千香子の 『I LOVE OTARU ポスター展』」(小樽)市民ギャラリー 11月21日(水)~11月25日(日)

  

澤田千香子

   I LOVE OTARU ポスター展
 


◎ 小樽会場  

 会場:市立小樽美術館内 市民ギャラリー 
      小樽市色内1丁目9番5号
       (小樽駅を5分ほど運河方面に。
       向かいが旧日銀。)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2012年11月21日(水)~11月25日(日)
 休み: 
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)



◎ 札幌会場 

 会場:ギャラリー・エッセ
     北区北9条西3丁目9-1 
       ル・ノール北9条ビル1階
     (南北に走る片側2車線道路の東側。)
     電話(011)708-0606

 会期:2012年12月4日(火)~12月9日(日)
 休み:月曜日
 時間:10:00~19:00
     (日曜日は、~17:00まで)



ーーーーーーーーーーーーー(11.24)


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  「・・・小樽・・・、これは自分勝手な『観光ポスター』」

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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 並べられた40枚弱の「ポスター写真」、この元気さには拍手だ。「やっぱり澤田千香子だ、さすがは澤田千香子だ」と、エールを贈ろう。


 観光名所も被写体に選んではいるものの、そういう場の主張は控え気味だ。
 全体の印象をいえば、「写真は大きく、その心はちょっと控えめな幸せ気分、添え文と一緒に私気分を楽しんで」に見えた。

 僕は澤田千香子に大いなる期待を持っている。「熟女がおくる、200%のおてんば心!無邪気さ、甘えん坊、乙女キュンキュンの良い気分を、一緒にブリッコして過ごしましょう。オモチャだって、お菓子だって、酸っぱい飲み物だって、何でもありますよ」というものだ。だから、今展の「小さな幸せポスター」に、物足りなさを感じてしまった。もっと彼女に即して作品を楽しむべきなのかもしれない。


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 良い写真だと思う。ある日のある晩の仲間達の語らい、を優しく見守っている。
 澤田千香子のカメラ・アイは意外にスポットライト的だ。接写する場合もあれば、点景としての焦点という場合もある。そして、焦点に愛を込める。上の写真はその気分が正直にでている。(被写体が撮影者の知り合いかどうかはわからない。そういう問題は見る者にはどうでもいい問題だ。知人でないことを望むが・・・)
 一枚一枚の写真が好きなんですね。優しく手にとって話しかけたいのでしょう。


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 このお風呂のポスターが大好きだ。湯船の形といい、ピンク黄色青色の重なりといい、どうでもいいシーンをが生き生きしている。
 確かにこれも澤田千香子の「愛」なのだろう。こういうアッサリ気分のノーテンキさが好きだ。


 今展は12月4日から札幌でも開かれる。会場はギャラリー・エッセで、今会場よりも明らかに狭い。今展のような展示方法ならば、出展作品は激減するだろう。より選抜されたものになるかもしれない。撮影者の意図や感性がより明瞭になるかもしれない。
 あるいは、展示方法を一変して、違う視点を提供するかもしれない。
 いずれにせよ、その個展も重複をいとわず掲載したいと思っています。



 以下、女性モデルの作品を全部載せます。深い意味はありません。次回札幌展の参考にして下さい。


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 以下の写真群で、残りの女性モデル作品も見て下さい。


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 「200%のオテンバ心」、きっとそれは彼女に対する勘違いなのだろう。
 だが、その路線で見続けよう。

by sakaidoori | 2012-11-25 10:45 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2011年 05月 19日

1554) 「Wave 13人展」 小樽・市民ギャラリー 5月17日(火)~5月22日(日)

○ Wave  13人展


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
      小樽市色内1丁目9番5号
      (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2011年5月17日(火)~5月22日(日) 
 時間:9:30~18:00
    (最終日は、~17:30まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 青木美樹(絵画) 江川光博(絵画) 大谷美由紀(絵画) 工藤英雄(絵画) ナカムラアリ(版画) 深山秀子(絵画) 水谷のぼる(彫刻) 福原幸喜(絵画) 徳吉和男(絵画) 高野理栄子(版画) 羽山雅愉(絵画) 末永正子(絵画) 安田眞紀子(工芸)・・・以上、13名

ーーーーーーーーーーーーーー(5.18)

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     ↑:(建物の入り口からのもの。一番奥が市民ギャラリー。)


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     ↑:(左側はミーティング・ルーム。突き当たりがギャラリーA室。)


 新装なった小樽市民ギャラリーに初めて入った。
 とにかく明るい。そして広い。特に入り口左側の部屋は陽の光と、床の光沢と、白い壁が重なって眩しい。まるでロビーのホールだ。ガラス張りの作品は、見にくさも手伝って装飾的だった。新しいことは良いことだが、新しさに負けないだけの作品力量が問われそうだ。


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     ↑:(A室。入り口からの会場風景。白壁に包まれて光燦々だ。)


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     ↑:(A室、奥からの会場風景。B室との出入り口が2ヵ所見える。)


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     ↑:(B室。入り口からの風景。)


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     ↑:(B室。奥からの風景。)


 以下、気になった作品記に留めます。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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          ↑:高野理栄子、「(無題)」・(版画)。


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f0126829_6444390.jpg 意欲盛んな高野理栄子。エッチング?白い点は着色。何個?
 似た作品を多数並べることの多い作家です。今回は数で勝負、額で勝負といった感じで、「作品を強く見れ」ではない。作家が何かを自己確認しているのでしょう。見る方としては、箱の中味にもう少し変化があったらと思った。何も入れないとか、色の変化とか・・・。それを考えてのものか、白い点がチャーム・ポイントのようだ。


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          ↑:大谷美由紀、「s/s 2011 colection」・アクリル

 こちらも、何かを訴えると言うよりも、作家自身が円という形や、その構図や、枠の大きさや、配置を試行錯誤しているみたい。
 入り口から一番奥にあり、光を横から受けていたのが印象的だった。メタリック調の水玉、壁自体を支持体にしてもっと弾めば面白そう。


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          ↑:江川光博、「SCENE-11F」。

 黄色い世界で線の踊っている。作品の大きさや絵のムードからいって、個展の人のような感じだ。児童画的雰囲気がたちこもり、愛おしい作品。


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          ↑:ナカムラ アリ、「未完の想い」。

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 巨大な赤目・青目だ。目の中には子供顔がある。「子供に対する愛」をテーマにしているのだろう。



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          ↑:水谷のぼる

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          ↑:「戦争の蛹」。


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     ↑:左から 「パンドラの箱あけました」、「嘔吐する犬」。


 力作です。ユーモア精神と反骨精神、それぞれを抑えているところが今の時代なのでしょう。そういう柔というかやさしさの中で、言うべきことはしっかり言うという信念の作品。



 比較的A室の方が自分好みのようだが、それでも全体が小振りに見えた。作品の大きさの問題か?主張の優しさの問題か?というか、僕自身が立派になった会場に圧倒された感じだ。予想外の新装ギャラリーだ。



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     ↑:末永正子、「さくら。サクラ。」

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     ↑:右側から 「さくら」、「窓」、「窓」、「ポピー」。


 ドローイングを駆使して、天真爛漫さを発揮する末永正子。それは熟女心の気分でもあると思う。今展、自然への回帰をタイトルに見る。タイトルを通して作品に見る。気分を自然の息吹に託しているのか、まず自然ありきという素直な心なのか?
 「窓」、そこにある風景・実景が問題なのか?絵画の「窓」を問うのか?
 いずれにせよ、天真爛漫さや勢いとはムードを異にしている。動の中に静という感じで、詩心も感じて、勢い一本勝負の世界から少し退いている。



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          ↑:工藤英雄

 地味な作品群。趣旨も重たそう。他の作家とはムードが違い、工藤・ワールドに入りにくかった。主張に同一性の薄いグループ展は、見る方に頭の切り替えを要求する。暗い絵は好きなのだが、この日は入れなかった。


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”     ↑:徳吉和男、「爽風」。

 4点出品の作品の内、この作品がもっとも好きだ。平面的な描写が時間を止めている。絵画という鏡を感じた。

by sakaidoori | 2011-05-19 08:59 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2011年 01月 09日

1421)終了「西辻恵三・展」 12月1日(火)~12月5日(日)

○ 西辻恵三・展


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
     小樽市色内1丁目9番5号
     (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
     電話(0134)34-0035

 会期:2010年12月1日(火)~12月5日(日) 
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(12.5)

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 6,7年前の小樽雪祭りの時に、この会場で西辻恵三・展を見た。
 その頃は絵の見始めの頃で、見るもの全てが初物で楽しくてしようがなかった。展覧会は油彩大作の回顧展だったので、広い会場で堂々と発表する姿勢に迫力と気合いを感じた。西辻氏は仕事を辞められて、ますます絵画制作に励む為の個展であった。今までの作品を一望に展示してこれからの励みにしようというものだ。

 そして今展も回顧展だ。その時からの制作作品を観覧する為のミニ回顧展である。
 だから、札幌の時計台ギャラリーでの個展で既に発表した作品が大半である。そういう意味では初物を見る新鮮さには欠けるが、ある期間の創作のスタンスなり流れを楽しむにはいいものだ。それに、僕には多くの勉強をさせてもらった前回の回顧展であった。絵画鑑賞の一つの原点になった。今でもその時の作品はよく覚えている。自分にとっての回顧の意味で会場をゆっくりと歩いた。


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          ↑:「古代人 ー牛とー」。


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          ↑:「黒の人物 ー牛とー」。


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 ↑:左から、「黒の存在」、「男と女と林檎」、「マリオネットのように」。


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 ↑:「黒の存在」、「黒の気配」。


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 何を描くかははっきりしている。黒、人、月(丸)、牛であり、それらはもともと好きな人だった。その要素が宇宙での西辻風「織り姫・彦星物語」へとまとまりつつある。表現主義的にバイタリティック筆を走らせる事から、よりロマンティックになった。ロマンはもっともっとセクシャルになりたそうだ。人型の腰の辺りのボディーラインはまさしく女だ。照明に当たる丸みのあるふっくら感は僕好みだ。
 ロマンやセクシャルさが強くなると、ポエム(詩情)が強く出てくるものだが、それは薄い。「存在」するものへの愛の強さ、「存在感」という縛りが絵画の基本になっているからだろう。しかも、「存在」に対して優しく迫るから、画題の一つ一つの関係性がとても安定している。ヒューマンなロマンや存在感が西辻絵画の生命力だ。

 「マリオネット」という作品がある。それは同名の三岸作品からのものであり、好太郎へのオマージュだろう。
そして、三岸絵画には抜群の詩情ある。
 三岸好太郎、女の好きな男であった。妻に対して愛人との「関係を、「愛」と「恋」との違いで説明していた。手前勝手なものだが、女好きの男とはそういうものだろう。つまり、関係性の矛盾が矛盾としてでなく両立している。彼の詩情は対象への強い愛を前提にしているが、存在への揺らぎを同時に妊んでいる。矛盾を描いてはいないが、絵画的矛盾なり動き、対立が通奏低音になっていて、見る目を刺激する。
 それは「恋に恋する男」の破綻の種であったかもしれない。

 西辻恵三は矛盾の人ではない。格闘の人というべきだろう。自身の中の極端に進みたがるエネルギーを、絵画という約束事といかに両立させるかに格闘している。画題に悩み少なき故に、画題を包む背景(空間処理)と格闘している。
 墨絵なり日本画風のあっさりした単調さも嫌いではないが、それではエネルギーの発露には向いていない。粗いタッチで覆うのは余りに工夫が無さ過ぎる。
 油彩らしく、薄い重ね塗りで黒の深みをにじまそうか?
 黒は好きだが、いろんな色を乱舞させたい。そんな浮気心が頭をもたげる。色も好きな人なのだ。いっそ、暗闇の宇宙の見えざる七変化にしてしまおうか?え~い面倒だ、と思ってリフレッシュに構成的抽象絵画を描いたりもしている。それは今展に出品したが、いままでの個展では見せてはいない。表現の中心では無いからだろう。

 描きたい事は決まっている。だが、「空間」がまだ煮詰まってはいない。煮詰める格闘途上の「西辻恵三・ミニ回顧展」であった。

 

by sakaidoori | 2011-01-09 18:19 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2011年 01月 09日

1420) 小樽美術館のポプラ & 小樽港と船

 (2010年12月5日・日曜日撮影。雨。)

 今年、小樽美術館が新装オープンすると聞く。
 改装の目玉は3階の市民ギャラリーが一原有徳記念館(仮称)になって、その市民ギャラリーが1階に移設する事だ。合わせて外回りも整備しようとするものだ。隣接して旧幌内線が残っている。現在は線路だけだが何らかの観光スポット施設をつくるかもしれない。

 さて、昨今話題になっていたのは美術館と線路の間にあったポプラの木だ。しっかりした名物樹木なのだが、外回り整備の一環として撤去するとの小樽の方針だった。「倒木の危険もないし、何で切るの!」という反対の声も上がった。鉄道線路跡での写真展では、ポプラ反対の署名運動をしていた。


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 美術館脇の風景だ。
 以前は、ここは駐車場の入り口になっていたのだが、完全に市民の憩いの場になった。駐車場は建物の反対側に移動した。道路と建物の間に安直に止めれるようになった。

 黄色い帽子を被っているのは妻だが、その辺りに4本だったか、ポプラの木が密集して縦一列に並んでいた。見事に跡形も無くなった。切り株などは御法度というもので、反対運動をあざ笑うような見事な整備だ。


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 どこか無味乾燥な整備の仕方だ。集う空間というよりも、建物への移動空間だ。ベンチの辺りか敷地の中央でもハルニレの木の一本でもあると潤うと思う。だが、ポプラの存続を一部の市民に訴えられて、ニベもなく拒否した小樽市長としては木を移植するなどとは口が裂けても言えないだろう。公園設計士もプランの中に「樹」の存在はあり得べき計画だっただろう。

 個人的には、あのいかついコンクリート塀がどうなるか気になっていた。幸い申しわけ程度だが、道路に面した部分だけ保存したようだ。過去の遺物など全てバッサリ廃棄処分!!という英断には及ばなかった。

 日陰など一つも無い。夏はさぞかし暑い事だろう。憩いの場を拒否した、幾何学的な文明空間である。


 恥ずかしながら、ピンボケ写真を2枚載せます。スイマセン。


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 ここは旧色内駅だと思う。何やら工事をしている。駅舎が建つとは思えないが、何阿出来るのだろう?


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 美術館向かいの旧日銀小樽支店。無料ですので、是非見学して下さい。


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 美術館から小樽港方面の景色。さすがに小樽というたたずまいだ。下り坂になっているのが旅心を醸し出す。
 美術館駐車場は、黄色い帽子を被っている通行人の辺りから左折です。白線が建物に向かって引かれてあるのですぐ分かります。


 さて、ついでに港の景色です。


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f0126829_040614.jpg →小樽美術館の壁。
  今回の改装では建物の壁の全面補修は考えに無いようだ。おかげで古さの証が至る所に残っている。

by sakaidoori | 2011-01-09 07:31 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2010年 09月 22日

1379) 小樽・旧手宮線跡地 「2010年 11th 小樽・鉄路・写真展」 終了・8月30日(月)~9月12日(日)


○ 2010 11th
      小樽 ■
      鉄路 ■
      写真展



 会場:小樽旧手宮線跡地
   小樽市色内2丁目マリンホール裏

 会期:2010年8月30日(月)~9月12日(日)
 時間:24時間屋外展示、当然無休。
     (最終日は~17:00まで。)

 主催:小樽・鉄路・写真展実行委員会
 後援:(社)小樽観光協会
 協賛:(有)石崎電気商会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.12)

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 やっぱり最終日になってしまった。

 小樽美術館で「素描展」を見た後、午後3時半頃の訪問。空は快晴、訪問客も多くてお祭り気分だ。こういう展覧会はワイワイガヤガヤ・ムードの方が良い。藤川弘毅さん、ウリュウユウキさんと見知った写真家にも会えて更に良い。他にも沢山の参加撮影者が居られた。本当は皆さんの撮影の楽しさや苦労談、あるいは写真観なども会話すれば良いのだが、目の前には写真の山だ。ノンビリ見た後に、改めて撮影し始め、気になる作品には更に見入るので、時間はいくらあっても足りない。

 以下、全体風景を流れるようにお伝えしたい。なかなか流れるようにはいかないが、気分は線路を流れるようにです。
 流れの中で大きく個人作品をお伝えしたい。ですが、余りにも沢山撮りすぎて、そして取材気分などほとんど無いので、撮影者のお名前は今となってはわからない。いつもながらスイマセンデシタ!
 (どなたか撮影者のお名前や、グループ名が分かる人がいましたら教えて下さい。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:(スイマセン)。

 学生の作品でしょう。淡いモノトーンでさわやかです。


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     ↑:(スイマセン)。

 絵画のような場面です。錆色を交えた面構成。背景を大きく、作品は小さく。


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     ↑:小樽潮陵高校2年・成田聖花

 小樽潮陵高校の学生作品が沢山あった。「恋」や「性」に関するテーマが多かった。
 上の作品も、彼氏が彼女を撮るという物語。恋に恋する乙女心だ。もっとも、恋は老若男女の共有するところだ。


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     ↑:國生?。

 写された駅は「ほろか」です。水没する橋梁として有名なタウシュベツ橋もあある。

 帯広と十勝三股を結ぶ士幌線。大正14年に帯広と士幌が結ばれた。その後、昭和12年に糠平、昭和14年に十勝三股まで延長された。そして、昭和62(1987)年3月23日に廃止された。
 路線跡はかなりの部分で歩くことができる。鉄橋も多く残っている。川に降りて、その橋桁から真上を見上げるといい。静けさの中にムシの音、鳥のさえずり、川のせせらぎしかない。晴れた日には、その青空がまぶしいだろう。もやった日では、笹のすれる音に不安で胸が高鳴るだろう。もう秋だ、紅葉が待っているだろう。


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     ↑:乾英男、「あの日の小樽」。

 札幌在住の撮影者だが、心はいつも小樽のようだ。


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     ↑:ウリュウ ユウキ、「同じ海を見ていた」。

 旅する人・ウリュウユウキ。今回はいつもと少し雰囲気が違う。モノトーンは闇(黒)が秘密めいていた。そして、列車からの撮影とわかるように、「流れ」の世界だ。カラーは「今」という普段着にピッタリだ。


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 今展の顔だ。ただただベタベタと参加撮影者が「小樽」をはめ込んでいる。展示期間が屋外ということで、丸まった作品もある。これがなかなか全体の雰囲気を高めていて、心地良い。それでも多くの作品は保護材を使ったりして安心して見ることができる。いい加減さは程良い展示効果で、全体はしっかりしたものだ。

 この壁展示に限らず、今回は一人一人のブースがしっかりしていた。自分の展示場をしっかり確保して、心意気は個展に迫るものがあった。当然、作品にも力が入っていた。

 壁作品の中から舟を中心にピンポイント紹介です。
 長くなったので②に続きます。

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 やっぱり舟だけでは寂しいので人物他を載せます。


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 (②に続く。)

by sakaidoori | 2010-09-22 11:10 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)
2010年 08月 21日

1345) ②小樽・市民ギャラリー 「Wave  15人展」 8月17日(火)~8月22日(日)


○ Wave  15人展


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
     小樽市色内1丁目9番5号
     (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
     電話(0134)34-0035

 会期:2010年8月17日(火)~8月22日(日) 
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 青木美樹(絵画) 江川光博(絵画) 大谷美由起(絵画) 工藤英雄(絵画) 佐藤綾子(日本画) ナカムラアリ(版画) 深山秀子(絵画) 水谷のぼる(彫刻) 福原幸喜(絵画) 徳吉和男(絵画) 高野理栄子(版画) 羽山雅愉(絵画) 末永正子(絵画) 三宅悟(絵画) 安田眞紀子(工芸) ・・・以上、15名。

ーーーーーーーーーーーーーー(8.18)

 (1343番の続き。)


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     ↑:高野理栄子、「(無題)」・版画。

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 似たような模様の作品が大きさを同じくして沢山並んでいる。
 まるで頭をガーンと叩いた時の網膜世界を転写したみたいだ。だから、目を連想させる丸のある風景を選んでみた。
 色なり模様の系統と大きさは統一させる。水平線というか横ラインの位置を変えてみる。模様の変化は運動や力や情動の証だ。そこから何が見えるか?

 一つの執着心が好ましい。赤茶けた世界が不思議と綺麗だ。融通無碍的世界だからか、他者との作品とは不思議に連動している。逆に、作家の一点を見つめる強さはグループ展では見えにくい。
 個展を見たいものだ。ムードに流されるのか?ざわめく力がググッと押し寄せるのか?


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     ↑:三宅悟



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     ↑:「休日の公園」。

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 今回はざわめき楽しい作品を見ることができた。

 しかも、3枚組の大作も見れた。
 それは得意の精神主義を迂回するかのように、若者のひょうきんな動きも描いている。若者に触発され、彼・彼女等から刺激を受け、そのお返しのような若者讃歌でもある。くつろいだ憩いの広場、光も充分にある屋外だ。壁のピンクと葉の緑が三宅風万華鏡だ。「市民」が微笑み合って、それぞれの好きなことを自然の流れの中で振る舞っている。
 万年郷というストップ時間を見つめる作家が、一筆一筆の筆跡に明確な絵画思想を含ませる作家が、流れる時間に人の笑い声を含ませている。その流れに画家自身が身を任せている。


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     ↑:水谷のぼる


 シニカルでユーモラスな立体作品。
 上の写真は、いつもの氏の定位置の作品群。今回はかなり精力的で、他の場所にもさりげなく飾ってある。その作品が涙のでそうな作品だ。

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     ↑:左から、「矛盾を持つ男」、「抱き合う剣山」。

 今年の「栄通・ネーミング大賞」の最有力候補だ。水谷のぼるの「トゲ」が輝いている。
 「抱き合う剣山」、愛は血の交歓、愛は苦しむもの、そして愛は地球を救う!本当だろうか?強い愛は愛人の血以上に、他者の生け贄を欲する。愛人とのエクスタシーは他者の犠牲を欲する。強い愛、それが時に人をダメにする。それでも欲する強い愛。


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     ↑:深山秀子。左から、「初冬記」 「冬野抄」 「蒼春譜」 「?」。

 深山秀子風雅による春夏秋冬の四季図です。いつも以上に古代王朝風雅の世界を素直にてらい無く表現している。明るく楽しい雰囲気が良い。こちらも素直に「雅」に耽りたくなった。線の硬いリズムと色の柔らかいリズムが男女のダンスのよう。



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     ↑:大谷美由起

 どこか都会的でクリスタルな抽象、そんな印象。小品というミクロコスモスを見つめて、宇宙というマクロコスモスがイメージされる。



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     ↑:福原幸喜。左から、「Rue Rossett,NICE」・F100号 油彩。「Rue Saint-Augustin,Nice」。


 絵画内部の独立しためくるめく世界を表現している。それはトリック・アート的要素があるのだが、トリック自体を楽しむというよりも、その先の何かを求めて励んでいるという感じ。

 絵としては右の方が成功しているのかもしれない。だが、こちらは「構図の勝利」というべきで、この手法を使ったら、ある程度の成功を勝ち得ると思う。「構図」ー中央に強くしっかり建物を描く、その建物に沿って、左右に道が分かたれる。一方は上に、一方は下に。左右の目が上下という反対方向に向くことによって、何かしら変な感覚に陥る。この構図を最初に発見した人は偉大な人だ。

 左の絵は表現力は弱いが、何かを表現したい作家のもだえのようなものを感じる。
 上に鳥が雄大に旋回する。絵は、目くるめく何かを求めて中央の迷宮の暗部を表現していく。この「暗部」なり「闇」がトリック表現と重なっていない。技術的難しさか、作家の追求心の弱さか?
 トリック表現をふまえながらも、トリックを超える絵画、氏に期待するところである。



 以上。
 本当は全員の作品に対してを一言でも何かを書きたかったのですが無理でした。
 どうしても、見た順番を優先した報告になりがちです。次回は逆方向の感想をと考えています。



 

by sakaidoori | 2010-08-21 09:41 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー | Comments(0)