栄通記

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2008年 08月 19日

734) 時計台 「浜口秀樹・個展」 8月4日(月)~8月9日(土)

○ 浜口秀樹・個展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階B室
    中央区北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
    (仲通り南向き)
    電話(011)241-1831
 会期:2008年8月4日(月)~8月9日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日は~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・5)

 「塗り」の個展です。
 加工された木材を素材にして、塗料を重ね塗りした作品です。塗りの基本は漆の黒だと思います。伝統的な美術工芸の蒔絵を連想します。作品は本漆ではありません。科学的漆色としての黒が重要な画材として伝統と現代を繋いでいるのです。

 黒を基本にしながら、伝統工芸を背景にしながら、現代の和洋両様の日常生活での飾り物として、さらには自己表現としての「塗り芸術」として、作家は制作に取り組んでいるのでしょう。

 残念ながら北海道には「塗り」の伝統はありません。伝統はないが、何かの縁で作家は「塗り」にチャレンジしているのです。しかも、「塗り」を志す若者も少ない。同志の批判を期待できないのが浜口秀樹の大きな悩みの一つだと思います。僕も多くを語ることはできない。
 浜口さん、もしこのブログを見ていたならば、つたない写真を客観的自己評価の道具にして下さい。僕も次に作品を見る時の為の基礎材料にしたいと思います。


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 ↑:「room for the the life Ⅰ・Ⅱ」・2008年。
 今年の新作です。非常に意欲的です。それは伝統色が薄いということです。現代感覚で勝負です。
 黒を使っていないこと、シャープな直線ラインや円形としての曲線を避けて、より自由な曲線と盛り上がりを表現しています。葡萄の房のようです。

 作家は「塗り」の中に蓄積された美の重たさよりも、伝統色の強い世界でより自由な表現を強く求めているようです。塗りの美しさよりも、フォルムの追求に主眼があるようです。
 作家の顔が見えます。新たな一歩を踏み出したくて、ウズウズしています。その新鮮さがこの作品の魅力です。不思議な色を選択したのも関心です。

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 ↑:支持体の加工木材です。この材料をいろいろと自分好みにアレンジしていくのです。中は空洞ですから、木といっても持てば軽いと思います。作品の幅が90cm位で均一なのは、この材料の横幅が半間(約90cm)だからでしょう。


 (次の記事は、同じく塗りの渡辺和弘さんです。先週まで時計台ギャラリーで個展をしていました。彼は浜口さんの後輩です。先輩、後輩として切磋琢磨しているのでしょう。)

by sakaidoori | 2008-08-19 23:02 |    (時計台) | Comments(0)


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