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栄通記

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2008年 08月 17日

730)石の蔵・はやし 「日野間尋子・展」 終了・8月7日(木)~8月12日(火)

○ 日野間尋子・展     
   
 会場:石の蔵ギャラリー・はやし
    中央区北8条西1丁目1-3 
    (西向き、駐車場有り。)
    電話(011)736-0884
 会期:2008年8月7日(木)~8月12日(火)
 休み:定休日は水曜日
 時間:11:00~19:00 (最終日は~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8・12)

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 ↑:① 入り口正面。
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 ↑:② 右側。2階に行く階段が見えます。2階は別な方が個展をされていました。
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 ↑:③ 左側。

 会場狭い。横長の正面の壁に大作が2点、左側に大作とは対照的に小さな作品群、右側は階段もあり調度品に合わせるレイアウトで密やかに小さな作品が少し。

 テンポラリー・スペースでアキタヒデキ・展の優しくぎらぎらする作品を見て、真昼間の太陽度100%の屋外から、何の予備知識も無く日野間尋子・展の会場に入った。

 (続きがおそくなりました。今から書きます。)

 正面の大作2点が目に飛び込んできた。屋外の眩しさ暑さはいっぺんに飛んでしまった。落ち着いて会場を見回した。

 とても冷たい。
 青や緑の寒色が多いせいかもしれないが、そのせいばかりではないだろう。何か自分の中にあるイメージを押し殺そう押し殺そう、やっぱり表に現そう現そうという感じがする。画面を覆っている薄いもやが水面に見えて、その水の中の色が行き場を求めてたむろしている。思いとしての色はしっかりしているのだが、他人の前でははっきりと姿をあらわそうとしなくて、見ているこちら側には重たい空気感だけが伝わってくる。他人の目ばかりではないだろう。画家自身が見ることを避けている感じだ。

 幸い会場には作家も居られて、あれこれと会話した。
 長く会場に居ると、目が慣れてきて、絵を覆っていた靄が気にならなくなって、靄の中の色がより鮮明に見えだした。おびただしい色の層がキャンバスには重なっている。間違いなく、大作の2点は次の出口、新たな新作を望んでいる。この絵に表れた画家のイメージはそんなには変わらないと思う。より自信を持って独り立ちするような気がする。固定したイメージを避ける動的な流れになるのでは。静かに生まれては流れ、流れては生まれ、重なり重なり、うねっていくような・・・。


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 ↑:大作の新作と部分図。今展の作品にはタイトルは全てついていません。
 上掲の2作のためだけの展覧会といっても言い過ぎではないと思います。他とは際立った主張があります。


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 ↑:新作の小品。まるで隠すように、隅っこに並べられていました。


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 ↑:旧作。(けっして古い作品ではありあせん。今展の代表作とは異質な以前の作品ということです。)

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 ↑:前回の個展時の作品。
 特に右側の作品はイメージがボリュームとなって存在しているようです。完結美を感じます。
 この表現を大作として今回の個展で発展してもいいと思うのですが、日野間さんはそうすることを止めた。何かしら、完成形を求める心情ではないのでしょう。
 悩める日々なのでしょう。
 今展はそれが正直に伝えているようで、個展とはかくあるものだと思った。


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by sakaidoori | 2008-08-17 12:10 | 石の蔵・はやし


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