栄通記

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2008年 04月 10日

593) 酒井博史(日章堂印房)の活版印刷ワークショップ

 以前に、弾き語りライブで紹介したことのある酒井博史君のことです。
 彼の生業は街の判子屋さんというか、印刷屋さんでもあります。印刷は活版印刷です。鉛でできた印字を組み合わせて製版、印刷するものです。いわゆる凸版という方法で、印刷された字の部分を触れば圧の関係で凹んでいるのが分かります。昔の印刷は全てこの方法だと思うのです。

 現在は、コンピューターを使って印刷原版を作って、印刷するのが主流になっています。つい先日北海道新聞夕刊の1面に記事になってご存知の方もいるかもしれませんが、肝心の活版印刷用の印字制作会社が制作中止を表明したのです。需要が少なくなって、商売として印字制作が成り立たなくなったというのが理由です。本州のメーカーから取り寄せたらいいのではと思うのですが、そうはいかないというのです。北海道は道内仕様の印刷で、道外の活字では大きさが違うと言うのです。おそらく、北海道開拓時代に道内の印刷業界の保護・育成のために、本州メーカーを排除した印刷組織を作ったことが原因だと思うのです。

 そんな訳で、活版印刷の日章堂印房は窮地に立ったのですが、こういう時代に何かできないかと思案しての取り組みが「活版印刷ワークショップ」です。名刺印刷の工程を体験するのです。小なりといえども、現役の印刷屋さんの活字を使って、自分の名刺印刷を体験しようというものです。参加費3000円(名刺100枚分込み)、各回の定員が3名というマン・ツー・マン体験印刷です。酒井博史君と彼のお母さんが指導員です。
 他にもいろいろと通常の商売の枠を超えた活動をしていますが、ここでは体験印刷に関する話だけにしておきます。めったに出来ない体験だと思うので記事にしました。関心のある方は彼のブログを参照して下さい。(追加日程等、適時記事にしていきたいと思います。)

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 ↑:①の作業。右側の活字の入ったスライド棚から字を拾うのですね。これは大変。近視、遠視、乱視を抱えての現在の眼鏡では僕には拾えない!
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 ↑:②の作業。字を拾った後に、組版を作るのですが、行間や隙間に入れる字のない活字が上の写真の下の部分。
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 ↑:③の作業。名刺用印刷機です。


【活版印刷ワークショップの概要】

○日時: 4月21日(月)     13時~
       4月26日(土)              19時~
       5月 6日(火・祝) ①13時~   ②16時~
       5月18日(日)   ①13時~   ②16時~

○場所:日章堂印房
       札幌市中央区南8条西9丁目(9条通り・南向き)
○内容:名刺印刷の工程(文選、組版、印刷、解版)の体験
○参加費:3000円(自分で刷った、自分の名刺100枚分込み)
○定員:各回3名(予約制) 
○問合せ:(011)521-4539  (平日9時半~16時、土曜9時半~14時)
○申込:問合せ先、あるいは酒井博史君のブログ「古い日記」からでもできます。

※ 駐車場はありません。地下鉄中島公園駅から西に10分歩けば着きます)
※ 各回の定員が少ないので、予約状況を確認して下さい。現在は5月までの予定ですが、その後も追加はあると思います。 

※ 21日は残り1名、26日は残り2名、5月6日は残り6名、18日は残り6名、ご参加いただけますーと、4月3日の予約状況です。

※内容に関して⇒名刺の印刷をします。
 使用する活字をひろう作業(文選)から、またもとの場所に活字をかえす作業までの一通りを行います。ただし、印刷機を扱う作業は危険を伴うので、安全のため一部こちらで行う作業もあります。またインクやホワイトガソリンを使うので、場合によってはにおいで気分が悪くなる可能性があります。
 服装は汚れても差し支えないものでお願いします。
 名刺一箱(100枚)を印刷し、それぞれ印刷したものは、お持ち帰りいただけます。


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 ↑:酒井博史君。「一緒に楽しくしましょう」と言っているわけではないのですが、多分そんな心境でしょう。

by sakaidoori | 2008-04-10 23:31 | ★その他 | Comments(0)


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