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栄通記

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2008年 01月 24日

492)時計台 ③「教育大学札幌校美術家3年・10人の作品展」 1月21日(月)~1月26日(土)

○ 北海道教育大学札幌校美術家3年に属する10人の学生による絵画・版画作品展

 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1西3 札幌時計台文化会館・中通り南向き
    電話(011)241-1831
 会期:2008年1月21日(月)~1月26日(土)
 時間:10:00~18:00 (最終日17:00迄)

 【出品作家】
 油彩研究室:板垣夏穂 上野里美 川村真理子 千場清順 松谷真由子 村山聡
 視覚映像デザイン研究室:小川千帆 澤本梓 武田章 藤本早苗        ・・・以上の3年生・10名。
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 遅くなりましたが、視覚映像デザイン研究室・4名の写真紹介をします。

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 ↑:小川千穂、「黄色い灰色」・B1(2点)、パネル・アクリル。

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 ↑:藤本早苗、「ぱぶりっくえねみぃ なんばーワン」・90×60、和紙・墨。
 この絵の意味、わかりますか?・・・これ、だまし絵なんです。専門用語は思い出せないのですが、ゲシュタルト心理学だったか地と図の反転というのでしょうか。
 普通には、下着風な服を着ているさわやかな女性が目をつぶって左上を見ている。左側の黒い部分は単なるムードを表現しているだけです。ところが、遠くからとか角度を変えて見ると、その黒い部分が男性の体であり顔に変わるのです。目をつぶった状態で女性を抱いているのです。男女の抱擁図に変化するのです。
 タイトル、どういう意味なのでしょう?「ぱぶりっくえねみぃ」、公共の友達?画題ともども画家の遊び心の反映でしょう。

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 ↑:澤本梓、「snow crystals」・138×40(3点)、シルクスクリーン。

 会場におられたので、しばし雑談。
 教育大学には夏頃、道都大学の中嶋教諭がシルクスクリーンの指導にこられるとの事。この技法に魅入られての版画制作。なるほど、こういう事情があって教育大学の学生が卒業後に道都大学に編入するのですね。
 それで、彼女はシルクのどこが気に入ったかを尋ねると、「版と版の重なりによる、色の重なりが良いですね」とのこと。
 なるほど、映像の連続からくる視覚効果が、時間を止めた映像の重なりに親近感を抱いたのですね。肉声から遠いシルクの版の重なりに、連続映像を超える魅力を感じたのでしょう。

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 ↑:武田章、「かちくちゃん」・四つ切り、シルクスクリーン。
 澤本さんの装飾的なシルクとは違い、ポップでユーモラスな世界。画題はシンプルで「かちくちゃん」、ところがブラック・ユーモアを湛えて笑い泣きをしてしまった。
 右側から、ニワトリ、ヒツジ、ウシが家畜。絵はその順番に段々と複雑になっていて、左側の絵では牛が絵にはまり込んでいてなかなか見つけにくい。ミカンだとかウサギだとかが画面をにぎやかにして、飽きのこない知的な絵にもなっている。

 油彩画群の心象世界の重く苦しさ直截さとは違い、軽いノリのさわやかさ知的戯れの視覚映像研究室の学生達。小さい部屋だったが、粋の良さを感じた。

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by sakaidoori | 2008-01-24 23:28 | 時計台


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