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栄通記

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2007年 07月 16日

260)ギャラリー ニュー・スター 「藤谷康晴個展」 終了(7月9日まで)

○ 藤谷康晴個展  IN MY BLOOD

 会場:ギャラリー ニュー・スター
     中央区南3西7・美容室kamiya隣、南向き
 期間:2007年6月27日(水)~7月9日(月)
 時間:11:00~22:00

○藤谷康晴ライブドローイング  ~線狩りの季節~

 会場:同所
 日時:7月1日(日)
     11:00~17:00・・・少々の悪天は決行だそうです。

  ※作家は外に出て線をフロッタージュし、ギャラリーに持ち帰って展示する行為を繰り返します。


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 ↑:ドローイング風景

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 ↑:石ブロック部分がギャラリー。狭い。

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 ↑:展示風景


 今回のライブは見る側からの立場からすると、実に盛り上がりに欠けていたと思う。場所の狭さなどの立地条件も原因していたかもしれないが、最大の原因はライブに重点を置くというより、出来上がりの作品化に作家の重心があったからだと思う。(続く)作家はギャラリー近辺の適当な面を写し取るということでなく、ギャラリー内部の札幌軟石の石組み模様にあまりにこだわり過ぎた。対抗しようとした為に、適当な模様探しにライブは翻弄された形だった。模様探しもギャラリーに面した歩道やその近辺に限定すればよかったのだが、子供が良い物がないかとうろうろと当てもなく探すという感じで、それにつれて鑑賞者はぞろぞろと付いて行くのだ。僕は作家を主人にした大名行列には生理的に好きではないので、ギャラリー付近でたむろしていた。残念であったがライブによる作家の目に見えないエネルギーを自分のものとする錯覚を得ないで終わった。その日は暑い日であった。故もなく、見るという行為だけで共に汗をかきたかったが、作家は自分の世界に入りっぱなしであった。ライブというより、公開作品制作であった。

 それでは出来上がった作品はどうであったのだろう。残念だが僕は写真掲載以上の作品は見ていない。だから、最終的なことはわからないので、見た範囲での意見です。入って左の壁は以前のライブで仕上げた模様豊かな作品を貼り付け、右側の石組み模様に対抗させようとしていた。それらの壁に石組みの目地に、フロッタージュした藤谷ラインで対抗しようとしていた。それがタイトルで云うところの「in my blood」・俺の血、血管ということだろう。

 鑑賞者から見ればライブは不満が残るものがあったが、作家にとってはどうなのだろう。今展に限らずそれぞれのライブで課題を残しつつ先に進んでいると思う。大いなる課題はは大いなる探求の王道だと思う。次回も楽しみだ。

by sakaidoori | 2007-07-16 21:11 | ニュー・スター


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