栄通記

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2007年 04月 28日

162) アート・スペース201 「Wunder Kammer」・女性若人展 ~5月1日(火)まで

○ Wunder Kammer  若い女性8名によるグループ展

 会場:アートスペース201 6F 
    南2西1-7-8 山口中央ビル・北向き
    電話(251)-1418
 会期:4月26日~5月1日
 時間:10:00~19:00(最終日は早めに終わります)

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 出品作家
 阿南沙織(教育大4年、視覚映像デザイン専攻)、中林亜沙子(同4年、同専攻)、稲船愛子(同4年、情報デザイン専攻)、木下亜里紗(同4年、同専攻)田中那奈(同3年、同専攻)、門間真貴子(同3年、油彩専攻)、小阪祐美子(CAI現代芸術研究所第9期卒)、中村香織(〈株〉キューズダイニング・グラフィック・デザイナー) 以上8名。

 案内書より、
 ー「ヴンダー・カマー」とはドイツ語で「驚異の部屋」を意味します。
 20代の女の子8人による展覧会です。
 この不思議な世界をお楽しみ下さい。ー

 会場にいた稲船さんと主に会話をしてきた。
 確かに、それなりに、間違いなく面白い。面白いが、8人参加ということで皆さん出品数に遠慮があって、空間が間延びしているのがもったいなかった。若い人の発表では不足の失敗よりも過剰な失敗の方が益があると思う。それと、不足数を指摘すると「時間が無かった」という返事をよく耳にする。わからないでもないが、学生あるいは若い時代に時間が無いというのは困る。が、経験をつむための失敗だ。それと、君たち若い発表者がドンドン出て来てくれないと、鑑賞者は面白くないのだ。少々の批判などは相手にせず、ガンガン自己表現して欲しい。それが一番の鑑賞者冥利に尽きるのだ。
 もう一つ苦言。案内書に「女の子」とある。二十歳過ぎて、自分の事を宣伝するのに子供呼ばわりは反対です。びしっと「女性」でいいのでは。この「子供」呼ばわりは、僕達中高年にも責任がある。若い男女を「この子」と呼ぶのをよく聞く。時代の風潮かも知れないが、「子」呼ばわりは悪いことだと思っている。作品以前の話が長くなって申し訳ない。


 「女(の子)という性、と美」を中心にして集まった仲間達のようだ。かなり刺激的で大胆でもある。4名、写真をアップにします。

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 中林さん「ヤズー」。
 最も肉感的な作品でした。「女、血、窓、布」、こういう作品は出来栄えよりも、表現できることに意義があるのだ。彼女に3畳の部屋を与えたら、どう工夫するのだろう。見てみたいものだ。

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 稲船さん、「いばら」。
 CGです。作品はこの他に少し小さめのが2点あります。コンピューター用の筆で描いてプリントしたもの。画面全体を緩めてないのがいい。作品を1点見ればわかるが、物語を絵画化したもの。グリム童話の「いばら」がかなり残酷なのを最近知って、驚いたとのこと。男性を中性化したり、両性化する傾向があるようだ。どこまで原作を自分の物語にできるか大胆にしてもらいたい。もっともっと描けばキッと自分の中の物語が作品化されることによって、自動運動を起こすことでしょう。もうすぐ、コンチネンタルでグループ展だと思いますが出品するそうです。見に行きます。

 
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 木下さん、「雄花」。
 シンプルで直裁で大胆な写真。「・・許されない楽園・・・それは人間であるがゆえに存在する世界なのか」と作家は問うています。一番上はなんでしょうか、青春そのものですね。もう4点一組見たかった。

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 門間さん、「better days not included」。
 ネール・アートというのですか。爪飾りを標本のようにして展示したもの。5本一組にしてあるのが、変にリアリティーを感じました。一個一個も綺麗が全体のレイアウトも素敵だと思いました。キャプションが作品の綺麗さを否定するかのようにして、やけに大きくて汚くぞんざいなのが若さを感じた。普通に綺麗さで完結した方が良いと思うのだが、これが門間流なのでしょう。

 再び言いますが、他の作品を含めて結構面白いです。テーマは統一されているのですがギクシャクシャクした展示が残念と思うと同時に、次を期待したくなります。


 
 

by sakaidoori | 2007-04-28 00:03 | アートスペース201 | Comments(0)


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