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栄通記

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2007年 04月 07日

132) 法邑 「鳴海伸一展」・版画 終了・4月6日(金)まで

132) 法邑 「鳴海伸一展」・版画 終了・4月6日(金)まで_f0126829_103577.jpg○ 鳴海 伸一展

 場所:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)
 期間:3月28日~4月6日(金)
 休み:定休日・火曜日
 時間:10:00~18:00(最終日は17:00まで)

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 昨秋以来、鳴海君は精力的に個展を開いている。さらに言えば、つい二年前の作風・タイトルと一気に変貌した人だ。道内・全国規模の公募展を中心に精進していたが、昨年から出品を絶ったとのことだ。何が彼の変身をもたらせたかはわからない。が、その過程を見れたのは鑑賞家冥利に尽きるし、記事にしたくてしようがない。もっとも、若い時期は必ず変貌する。変化事態を評価しても仕方がない。

 今回は妻と二人で行った。彼女は初めてだ。感想を聞けば、「おとなしくて、気持ちいいですね」とのことである。確かにそうである。そうではあるが、もし昨秋のさいとうギャラリーの個展を見たならば、違う感想かもしれない。その時が「静」だとすれば、今展は「動」だと思う。鳴海君はかなりうごめいている。現在のスタンスは、この「静」と「動」のバランスをどう保つかにあるのではないだろうか。今展の象徴的な作品は「目」だ。(上の写真、鳴海君の横の作品。タイトルは「odessey」と書かれていましたが、辞書に載っていないので間違っているかもしれません。)目に見えないコスモスの中の何かを―神秘なる物、生命、あるいは宇宙内小宇宙と言ってもいいかもしれない―見るのだと言う鳴海君の「意欲」の表現かもしれない。あるいは、鳴海君自身がキョロキョロと辺りを睨む「行動」の象徴かもしれない。あるいは、この目を通して「鳴海を見てくれ、理解してくれ」という、「叫び」かもしれない。彼はしきりに言っていた、「目は嘘を言う」と。

 これ以上あれやこれや言ってもつまらない。写真を載せたので見てください。今回は敢て技法上のことは聞かなかった。だから語れない。彼の作品理解に技法の理解は必須だが、次の報告の楽しみに残しておこう。

 最後に鳴海君へのリクエスト。今展でも会期中に音楽・映像と仲間達とのコラボレーションを演出していた。今後も同世代や若い人たち、他ジャンルとの積極的な交流・発表を期待しています。

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 「Dream Wave」

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 上の作品、「seeds」
 

by sakaidoori | 2007-04-07 01:35 | (茶廊)法邑


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