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栄通記

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2007年 02月 09日

51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」

51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」_f0126829_17448.jpg
 石狩湾新港西地区(銭函5丁目、管理責任者高橋はるみ)に軍艦を見に行った。
 新川に沿い、突き当りを右折して海沿いに工業団地内の広い道路をひたすら走った。海沿いといっても分厚い防風林にさえぎられ海の片鱗すら見えない。赤い鉄塔がみえる。その辺が岸壁だろうと勘ぐり、それらしい方向に左折して行くと、海は見えないがパトカー1台と2,3名の港湾管理組合員の関係者が入場チェックしている。そぐ右側の広場にやはりというか、釣り人の車が止まっている。車を止めて海沿いの護岸コンクリート壁の上を浅い雪を踏みながら海と陸の接点を歩いて行った。前もって地図で海岸線を確認しているから、いつ軍艦が現れるか静かに待ちながら歩いた。北海道の管理地域がポッカリと国家が顔を出した時空でもある。とは言っても軍事施設で無い以上大事には至らないだろう。

51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」_f0126829_17933.jpg
 やはり期待した地点から期待した物が1キロほど先にこちらを向いて存在していた。砂浜を歩きコンクリー壁を歩き200メートルほどの近さの地点で引き返した。海には鴨がいた。大きなピンクのヒトデが寒くないのだろうか、波で運ばれたのだろうか、そこに居た。

51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」_f0126829_17155841.jpg イージス駆逐艦「ステザム」、米国海軍第7艦隊所属横須賀を母港にしている。艦隊原子力空母護衛を主任務にするが、ソ連崩壊後対潜水艦脅威が一挙に減った為、その優れたハイテク防衛システムとオートマチックに連動した迎撃システムを生かして有機的に探索活動に勤めている。この駆逐艦は北朝鮮の弾道ミサイルを監視するのが現在の主任務にしており、日本海を庭のように航海している。緊急時を含めて日本沿岸の寄港地拡大が後方課題になっている。ここ石狩湾新港西岸壁は大型船に対応する為に開発されたもので、昨年12月から供用開始したばかりである。この駆逐艦は利用何隻目なのか、素早い対応である。別の艦が八戸に立ち寄って使い勝手を調査している。

 艦橋、司令室下部ののっぺんだらりとした部分、ここがイージス艦の要で360度の監視レーダーである。1門の大砲は実に貧弱で至近物の威嚇しか要をなさない。この大砲の後方船体内に縦長の箱(セル)が30数個あり、上蓋が開いて瞬時にミサイルが発射される。後方艦橋中段あたりに、弾丸型の白い物がある。レーダーシステムで下部に付随した兵器と連動して、対空防衛システムを突破したミサイルなどを迎撃する。打ち損じた時はこの軍艦の末路になる。全ては防衛迎撃であるが、当然単なる攻撃武器としても機能できる。8億ドルの建造費だ。ハイテク故にメンテナンスの費用も相当だろう。

 日本にはこの駆逐艦の基本仕様を応用して4艘のイージス艦を建造した。後備のヘリコプターの利用スペース、格納庫部分の様子が違うが正面の容姿はほとんど同じである。今春と来春、新たに1艘づつ就航する。空母的概観で関係者に議論を巻き起こしている。ヘリコプター数機が同時に離発着できるのが一大特徴になっている。実は戦闘機の中でもっとも通常活躍が期待されているのはヘリコプターである。人、物の迅速な輸送、探索活動など臨機応変の作戦を担っている。それはともかく、日本イージス艦は艦隊防衛と本土防衛、災害時の敏速な活動を主任務にすることになる。当然アメリカは自国の対外活動の補完を期待しているだろう。
51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」_f0126829_1712098.jpg51) 石狩湾新港 イージス艦「ステザム」_f0126829_17131164.jpg








 対岸(石狩市)の風景。

by sakaidoori | 2007-02-09 15:22 | ◎ 旅・飛行機・船


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