2017年 01月 22日

2553)①「2年島田真祈子 ~道教育大空間造形研究室展+卒業制作展」資料館 1月17日(火)~1月22日(日)


北海道教育大学岩見沢校
芸術課程美術コース 実験芸術専攻
 
空間造形研究室展卒業制作展
  


 【参加学生】
 ギャラリー1:3年・高橋乃亜 2年・齋藤柚花 2年・中村樹里 
 ギャラリー2:院1・藤原千也 
 ギャラリー3:4年・山田大揮
 ギャラリー4:2年・島田真祈子
 ギャラリー5:4年・太田友真
 ギャラリー6:4年・内藤万貴


 会場:札幌市資料館2F ミニギャラリー全室
     中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院
      大通公園の西の果てにある建物)
     電話(011)251-0731

 会期:2017年1月17日(火)~1月22日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。) 
 
ーーーーーーーーーーーーー(1.21)


 各部屋を「独立した空間」と見立てての「個+空間」展。
 個展が5部屋。大広間は目に見えない壁を作り、3人が展示。

 毎年楽しみに見ている。
 「空間造形」ということを勉強させてもらっている。

 個々の作品を、「これは素晴らしい」と思って掲載することはない。作品の質の問題ではない。そもそも、「空間造形という視点で自己表現を見る」ということを、ギャラリー巡りの中で集中的に関わる機会は少ない。個々の作品の問題意識を離れて、意義深き自己表現の場だ。

 昨日、駐車違反をしながら各部屋を見て回った。気ぜわしいもので、失礼なことである。
 担当教授を交えて、学生たちは作品の周りで集中していた。
 静かである。皆、黙って出品者の話を聴き、しっかりと感想を言い合っている。
 教授の言葉は優しい。スキッパー的展示量の壁面がある。僕だったら、「もっともっと作品を出して、自己を剥き出しにしたら!そうすれば、次は省略の美学でチャレンジしようよ!」。しかし、教授は落ち着いている。「こうしたら◯◯君の思いがよりよく反映されるのでは?」すべてが優しい。優しく言えるのは、作品と作家への眼差しがしっかりしているからだろう。

 全ての作品は掲載できない。時間に任せて可能な範囲で載せていきます。


◎ギャラリー4:
2年・島田真祈子 の場合

タイトル:BORDER
     パイプベッド 木 砂 他



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 入口、中央に糸がぶら下げられている。5円玉のような重しが足下で通せんぼをしている。
 きっと何かの象徴だろう、出入り口を喚起する仕掛けだろう。展示室内は全てが2項配置だ。そのイントロでもある。
 そうなのだ。室内、全てを2分割する心構えだ。明解な分割線が部屋を徘徊している。

 骨組みが剥き出しのベッド、ツートンカラーが赤裸々だ。
 寝る寝ない、服を着る脱ぐ、敵と味方、愛と憎、許しと拒否、男と女、生と性・・・
 樹がある。影がある。黒ではない。影色の黒を拒否した虚像。それは常識という世界からの離脱?幻想への誘い?

 此処には理知的2分割・2文法で目に見えない世界をスパッと割り切ろうとする学生の一本勝負的明解さがある。理知さ加減が真っ先に目に飛び込むのは鑑賞上のマイナスだ。が、ファージを良しとはしない強さ健全さは頼もしい。しかも、まだ2年生だ。

 ただ、気になるのは、自分の問題意識を下敷きにしながら、「問題意識」=「指向の対象」にし過ぎた感じがする。「悩み」すら無いかのごとく、立ち消えそうだ。明快に表現しつつも、整理のつかない心の揺れがにじみ出ていたら。



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by sakaidoori | 2017-01-22 15:53 | 資料館 | Comments(0)


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