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栄通記

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2015年 02月 28日

2473)「高橋靖子展(グアッシュ 紙 切手コラージュ -2000年~2015年-」ト・オン・カフェ2月24日(火~3月8日(日


高橋靖子 

グアッシュ、紙、切手コラージュ -2000年~2015年-    
        

会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ) 
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2015年2月24日(火)~3月8日(日)  
 休み:会期中無休 
 時間:月曜~土曜  10:30~22:00
     日曜日    10:30~20:00
 電話:(011)299-6380

ーーーーーーーーーーーーー(2.28)



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   ↑:(南9条橋から北方に向かっての豊平川の風景。2015年2月28日 12時頃。)



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 ギャラリー内の様子。完全な逆光で何も見えません。スイマセン。



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 高橋靖子作品、縫い目の模様や日記風のいたずら描きが、赤や黄などの一色に塗られたキャンバス上で這い回っているのを連想する。その作風はいつ頃だろうか?今展では過去作として2000年頃の作品を展示している。もしかしたらその頃が出発か?そして近作を過去作と対比する形で見せている。

 何はともあれ、過去作を載せます。


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   ↑:「作品(黄)」、2003年。


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   ↑:「黒い赤」、2002年。



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 次ぎに近作を載せます。



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   ↑:「作品 2015年Ⅲ(茶)」。



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   ↑:「作品 2015年Ⅱ(黄)」。




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   ↑:「作品 2015年Ⅰ(赤)」。



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 激しい世界だ。赤や黄の一色の心地の中で、赤裸々に何やかにやが刻み込まれている。縫い込んでいるともいえる。


 新旧作を同時に対比させている。それは我々に「違いを見つめよ」と言っているようだし、「近作の方向性を感じ取れ」と指図しているのかもしれない。
 さて旧作と近作、何処が違うか?

 一つ、旧作を文字や記号が鮮明で、日々の記憶を刻み込んでいるみたいだ。最近作も記号があるにはあるが、単なる縫い目のような荒っぽい点描(縫い目)へ、より抽象絵画へと突き進んでいるみたい。

 一つ、旧作は線の濃淡がしっかりしていた。だから模様図は川の流れのように見えた。あるいは遠近感を生んでいて、絵画全体が3Dのような立体錯視画にもなって絵画離れを起こしかねなかった。実際、僕はこの時期の高橋絵画を見ていて、突然絵画の模様が飛び出ては勝手に動き始めて気持ちが動転したのを覚えている。
 近作は模様の濃淡を打ち消して、一定の強さで画面全体を覆っている。

 ともに細かい部分の寄せ集めの感じだが、その部分をつなぎ合わせるのが一色の地色であり、連続するドローイングの勢い描きであろう。

 思うに、細かい部分部分への関心が薄れて、全体模様がドーンと絵画の出発時に見えているのかもしれない。どんな全体か?ただただ縫い目が這い回っている世界だ。縫い目--間違いなく女の情念であろう。細かい部分分に執着し、その執着の行き着き先は・・エンドレスだ。ただただ縫い目を刻むこと、絵を描き続けること。高橋靖子は自分の絵の様式を作ってしまった。エネルギーを発散させる方法を見つけてしまった。見つけてしまったとということは、それはそれで辛いものがあるだろう。マンネリが恐いのではない。自分のエネルギーが統御されるのが問題なのかもしれない。だからこうして旧作と近作を並べて、その違いの発見の中から画家魂を震いだそうとしているのかもしれない。





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   ↑:「網目(Ⅰ)」、2015年。





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by sakaidoori | 2015-02-28 23:50 | (カフェ)ト・オン


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