2014年 07月 07日

2399)「三大学合同写真展2014(札幌学院 北星学園 酪農学園)」 アートスペース201 7月3日(木)~7月8日(火)

    

三大学合同写真展 2014 

 札幌学院大学
 北星学園大学
 酪農学園大学
           



 会場:アートスペース201 5F 全室 
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル 6階 室
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2014年7月3日(木)~7月8日(火)
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(7.5)


 それなりに楽しんだ。

 全体の印象としては、インパクトの強い作品が少ない。大所帯だから一人一作品なのは仕方がないが、そういう時はやっぱりより大きく出さないと!合い言葉は「大きく沢山!!」。ただ一枚の小さい作品を見ながら、「良いですね~」とか、「可愛い~」では、全く良くないし可愛くない。そういう楽しみ方は全てが許される恋人同士でするものだ。大きく沢山出して上手くなろうではないか。小なりとも芸術家の心意気を味わって気分を大きくしようではないか。

 ランダムに沢山撮ったのだが、1年生の作品が多かった。素直で簡単な視点が好印象なのだろう。



 学生3人と会話をした。どなたもそれなりに良い作品で、勝手に話を弾ませた。おかげで情報漏れにもなった。仕方がない。

 以下、会場風景を交えながら、個別作品を掲載していきます。大人数です、ほんのわずかの掲載です。




 会場は二部屋。右側のB室から始めます。



 (以下、敬称は省略させていただきます。)




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 左側の作品、タイトルが「見返り美人」だ。確かにそうだ。ニコニコしながら名付ける学生の顔が想像できて微笑ましかった。将来は美人かもしれないが、今は生き生きおませガールだ。良い雰囲気。





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   ↑:北星学園大学4年・高橋徹)、「つじつま」。




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 これは良い!

 普通の小さい作品を綺麗に沢山集めた。日常スナップに完璧に徹して、青年達の馬鹿さ加減や、自然や街角やあれやこれやを切り取っている。作品はあまりにも普通、フツウ、ふつう・・・普通以上を全く出ないのだが、「日常」が強く僕の目に迫る。これをリアルというのか?

 なぜこの作品を良いと思うのか?良い作品と感じる秘密がここにはあると思う。一考に値する問題だ。


 (それはともかくとして、作家やタイトルのメモを忘れた。T君ではと思うのだが、何とかして調べて記したいと思います。ゴメン!)






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   ↑:北星学園大学4年・榊原壌史・「ぐ」。



 全作とこの作品が飛び抜けて印象に残った。

 バカでかい作品は無理だから、貼り合わせだ。そうかもしれないが、切り貼りや不自然な合成が作品の良い味になるのが写真の強みだ。こうして大きく見せる榊原壌史に拍手喝采を贈ろう。

 裸婦(裸美人)だ。大きく引き延ばしているから粒子は粗く、しかも色味も淡い。「寝たくなる女」というより、「砂に混じり意識することを止める、そして見られる女になる」。

 この色調や粗さがベストかどうかはわからない。切り貼り具合は普通で、それがベストかどうか?だが、これだけ大きくすれば、いろんなことが見えてくるだろう。






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   ↑:札幌学院大学2年・永綱春奈、「くっだらともだち」。



 にやけたノビタ君だ。表情や仕草は、なんともバカ者というか若者というか・・・締まりなく涎を流さんばかりだ。憧れの彼女を眺めているみたい。そういう仲間を愛を込めて「くっだらともだち」と名付けた。

 今作はうまくいった。こういうのを最低でも4枚位は出品しないと。

 何を聞いても、「写真部に入ったばかりでワカラナイッス・・・ワカラナイッス・・・」とニコニコ顔の永綱春奈。笑顔を撮るのが好きな人かもしれない。人間の喜怒哀楽を永綱流にいろいろと切り取って欲しいものだ。






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   ↑:北星学園大学1年・大原美緒、「STOP」。



 会話した学生だ。これも良い作品だと思う。

 街のいろんな表情がコンパクトに凝縮していている。直線、曲線、丸・・車に建物に木々、そして白と黒の対比と、あれこれあるのだが煩くなくてしっかりしている。しかも、ちょっとピンボケで、で、見る側の意識や視点を優しくしている。鑑賞者は透明人間感覚で街を散歩している気分になる。ミラー効果というものか。

 1年生だ。今回は2枚だが次回は10枚だ。シリーズでもいいし、「うまく撮れた10枚」、いや「うまくない10枚」だっていいではないか。何でもない風景をちょっとヘンチクリンに、それがちょっぴり心にふんわり残れば。そんな気持で写真に取り組んでいるのだろう。さぁ~、一杯撮って、沢山大きく!!






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   ↑:北星学園大学3年・藤岡尚太郎、「秘密基地」。



 壊れた世界が好きな学生だろう。しっかり強く見つめているのが良い。
 一方で、性癖だろうが綺麗に型にしてしまう学生だ。綺麗さは悪いことでもないし、撮影者の美学だから仕方がない。


 ということは「廃墟的被写体」と「きちっとした美学」をどんな風に重ね合わせるかだ。「撮りたい思想」と「見せる美学」との関係だ。その辺がこの作品では弱いから、作品が平板になった。

 自身の若さというエネルギーをどこに持って行くかの問題だと思う。「壊れ」が好きなんだが、「壊れ」という対象の生命の痕跡のなれの果てに対して、表層の美学で覆ってしまった。だから、被写体に対していくつかの距離感を保って迫っていても、「こうしたら綺麗に見えるだろう」という「知恵」が作品の前に出てしまった。撮影は無我夢中の場合や計算ずくの場合といろいろだが、「被写体」と「撮り手の知恵」は強い緊張関係こそ望ましい。特に、こういう「壊れ」の場合は。

 最終的には自己の美学中心になるはずだ。だからこそ今は「壊れ」に強く拘らないと。そこにもっともっと撮影者自身のエネルギーを注がないと。エネルギーそのものに汗しないと。もっともっと闘わないと。
 藤岡尚太郎君、もっともっと頑張って下さい!






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   ↑:札幌学院大学1年・碓井絵里香、「ねむたい」。


 顔でねむけて、ボケピンでねむけて。でも何故か強い作品で、本当にねむいのかな~。真剣な眼差しだ。






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   ↑:札幌学院大学1年・木戸春希、「凜」。



 タイトル通りの作品だ。清々しい1年生だ。







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   ↑:北星学園大学1年・仁部敦元、(4枚組の1枚で、全体タイトルは)「光の道筋」。


 
 (アップした個別作品。)
 レールを見ているのだが、光と線路に導かれて奥の方に自然に目が行く。するとそこには何かが写っている。よく見ていくと鮮明になっていく。それでも部分部分が際立つだけで全体が定かではない。それでも、「何かがある」という意識がレールの先に人を追いやる。






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   ↑:北星学園大学1年・村田主馬、「影法師」。




 シリーズで撮っているのだが、撮り手の生理を確認しているような作品群だ。







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   ↑:(英文学科)2年・高野可奈子、(ノンタイトル)。 



 動物の表情にチャレンジ。組作品を全体で楽しんだ。そして、上掲のような切り口を見つけた。なかなかキツイ表情に迫る高野可奈子だ。





 余裕があれば隣室も報告したいですが・・・?

 ②に]続きたいのですが・・・。

by sakaidoori | 2014-07-07 09:19 | アートスペース201 | Comments(2)
Commented at 2014-07-07 22:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakaidoori at 2014-07-08 14:50
> 非公開さんへ 

 作品学生の情報ですね。「T君」は「高橋徹」で、タイトルは「つじつま」ですね。

 もし高橋君に会うことがあれば、宜しくと。
 ついでに、卒業後もマイペースで写真をしようとお伝え下さい。

 ありがとうございました。


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