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栄通記

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2014年 07月 18日

2417)①「Gleam groove(グリーム・グローヴ)第1回『希望の光』展」品品法邑 終了/3月16日(日)~3月23日(日)





Gleam groove
   (グリーム・グローヴ) 

   第1回『希望の光』展
 




        
 会場:品品法邑
     東区本町1条2丁目1-10
      (北郷13条通の北側の南西角地。
      同じ北側の向いに法国寺有り。)
     電話(011)788-1147

 期間:2014年3月16日(日)~3月23日(日) 
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00

 【参加作家】
 神成邦夫 木村輝久 木村睦美 戸井啓介 七苗恭己 楢崎豊 原田麻菜 牧志禮 丸山貴江 山本祐子・・・以上、10名。 
   

ーーーーーーーーーーーーーーーー(3.23)

 会場は品々法邑、休んでいたようでしたが再開したみたいです。良いですね。



 小粒な光に包まれた清潔感、そして全体の調和からくる統一感を真っ先に感じた。「市民派写真集団の一つの顔」だ。


 4ヶ月前の展覧会です。しかも10人というグループ展です。その時は楽しみもし、何人かの出品写真家ともお話をして、印象も強かったはずです。それぞれの写真家に対してキーになる言葉を探した物ですが、全て忘れてしまった。作品をパソコンで見ながら、言葉を続けていきます。当時発言したこととは全く逆のことを書くかもしれません。恥ずかしいのですが仕方がない。それと、作家作家も多数です。半分ぐらいしか書けないと思います。


 展示は1階と2階。
 とりあえず、それぞれの一般風景を載せます。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 まずは1階---


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 1階の全作品です。




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 以下、何枚かに分けて全部載せます。クリックすれば見れる大きさになると思います。

 テーマは「光」ですが、「統一美」を大事にしている。




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 左から2枚目と3枚目の作品、全体意志に逆らうような解りづらさだ。綺麗ではあるが、「全体無視とも思える作家は誰だ!」と、思いきや「神成邦夫」だ。あ~、あの人か。面白くない風景を撮る人だ。今回は逆に「オレを見ろ」だ。いずれにせよ天の邪鬼(あまのじゃく)な人だ。愛すべき人で、またまた惚れ直してしまった。





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 次は2階に行きます。先にお教えしますが、展示は2ヶ所ですが、特に違いはありません。リフレイン、反復繰り返しです。5人毎に分けて展示をするのも一方ですが、この会はそういう分派的行為?は好きではないようです。一致団結して全体の力を高める手法です。




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 2階は一人1作品です。この2階の作品を見ていきます。そこに1階の作品も掲載しながら個々の撮影者を記していきます。順不同です。



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   ↑:木村輝久、「夜行宙」。



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   ↑:木村輝久。左側、「夜行宙」。右側、「夜行静」。



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   ↑:木村輝久、「夜行宙」。(上の写真と重複しますが、こちらの淡いブルーのほうが原作に近いです。)



 風景を擬人化して撮っている。写真の中の消火栓とか、何かが擬人化(自己投影)されているのだが、氏の場合はそれに留まらず全体が擬人化されている。だから心象とも言えるし、自分自身ともいえる。何とも言えない寂しさを感じる。それでもささやかに生きているという佇まいがある。それら全ては撮影者・木村輝久の投影だからだ。だから、氏の作品に人影は必要ない。ここかしこに人の臭いがするから。

 赤い作品もあるが青い作品の方が抜群に好きだ。ブルーなんだ人生は、世界は、心は、闇色は。





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 3人三様のポートレートだ。右側は「ヒューマン」(七苗恭己)、中央は「技術を駆使した遊び」(牧志 禮)、左側は「性と生の非日常」(原田麻菜)。さて、皆さんの好みは?僕は断然左側の原田麻菜だ。




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   ↑:原田麻菜、「in my room」。


 二つの点で原田麻菜作品は目立つ。

 おそらく、技術的には最下位かもしれない。このグループはピントにしろ仕上がりにしろ、技術的にしっかりしている。原田作品は低位だから目立つ。

 それと、被写体の世界が撮影対象を越えて、撮影者自身になりきっている。だから目立つ。撮影対象にシンパシーを感じ、客観と主観の境界がズタズタな感じだ。これは「心象世界」とは違う。しかも被写体は「女、非日常、焦点散漫な不調和、だからこそ何かで空間を埋めようとする悶え、狂い」が充満している。

 ただ、残念なのはこの作品は被写体に頼りすぎている。写真力に乏しい。写真という装置にたいして無自覚だ。安易な「写真=自分」というムードだ。だから、作品が良いのではなくて、撮影者の体が常に写真を覆っているのが良い。当然、撮り手に対して強い興味が湧く。問題は撮り手の心だ。 
 そうは言っても写真は客観物だ。原田麻菜は写真を撮ることによって自分を外に放り投げて自由になっているのかもしれない。




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   ↑:原田麻菜、「in my room」。






 ②に続く

by sakaidoori | 2014-07-18 20:04 | (くらふと)品品法邑


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