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栄通記

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2013年 11月 27日

2314)「谷口 大 『古との対話』」 g.犬養 11月21日(木)~12月1日(日)

   



谷口 大  
  古との対話
                




 会場:ギャラリー犬養  
      豊平区豊平3条1丁目1-12
      (地下鉄東西線菊水駅より徒歩7分。
       駐車場有り。) 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年11月21日(木)~12月1日(日)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30

※ 作家在廊予定日 ⇒ 11/21~11/25 11/29~12/1 

ーーーーーーーーーーーーーーー(11.24)


 (編集中


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 野焼きによる陶芸展。

 野焼だ。煉瓦風の赤色や黒色が淡い。肉厚でどっしりしているが、稚拙で素直な作品たちだ。残念だが、作品数も少なく、大きさも無難で、「アッパレ野焼き展」には遠い。「たとえ小振りでも強くありたい。そのための試行錯誤展、思い途中の一里塚展、本格発表直前展」というべきだろう。
 昨年も個展をされた。初個展だった。陶芸氏デビューということで粘土展だった。粘土の次は「焼く」わけだが、普通に焼くことを止めた。生き物が系統発生的に成長するように、野焼きという太古の土器制作気分で、人類の焼き物史をなぞっての発表だ。だからか、どこかしら縄文土器の雰囲気が漂っている。



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   ↑:「礎」。



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   ↑:「光」。



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   ↑:「種」。





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   ↑:「衛 Ⅱ」。




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   ↑:「衛」。


 DMにも使われた作品。ということは、今展の主役か?

 昨年の「粘土展」のような遊び心は薄い。遊びよりも指による押し力を確認している。肉厚の粘土地をグッと両手に密着させ、その感触の余韻に浸って更にグイッと指で押す。柔肌は手にもまれて生命力を宿す、それが作陶氏の狙いか。





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   ↑:「跡」。


 気分はマンモスのような化石?





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   ↑:「祈」。





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   ↑:「夢現」。





 各作品のタイトルは実に真面目だ。遊び心でのたまたまの作品ではないのだろう。あまりに真剣に取り組んでいるから、作品数も限定してある種の思いを伝えたいのだろう。喩えていえば「縄文の祈り」を。
 一方で、そういう生真面目さと同時に、どこかしらズッコケ調も感じる。それは作家の生の精神なのか?拙さ故なのか?衒いなのか?僕自身はそこに愛着を感じるのだが、果たしてその遊び心は生き残るのだろうか?そんな初々しい作陶展だった。

by sakaidoori | 2013-11-27 22:18 | (ギャラリー&コーヒー)犬養


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