栄通記

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2013年 10月 13日

2258) 「小峰尚・個展 ~夜にひらく花たち~」 ミヤシタ 終了/9月30日(月)~10月6日(日)

  



小峰尚・個展
 
夜にひらく花たち
  
           



 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2013年9月30日(月)~10月6日(日)
 休み:
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.6)


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 裸婦像のタイトルは「夜にひらく花」と思っていいでしょう。



 変則的ですが部分ですが顔を載せます。


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 驚いたね-。
 何を驚いたかって?
 「こういう作品」がギャラリーミヤシタに並んだことだ。
 小峰尚が造形美を越えてエロス美へと大転換したことだ。

 小峰尚は陶による造形作家だ。エロスを秘めながらも、妖艶な見えざる力などを造形にしていた。こともあろうに、「そのまんま東君」よろしく女そのものを作り始めた。まるで女性美に目覚めた画学生のようにして。


 「こういう作品」と言った。要するにエロスなのだが、その裸婦姿、制作姿勢はあまりにオーソドックスだ。教科書的彫塑像の範囲内だ。学生っぽいのだ。確かに大きな乳房などは若干の誇張はある。ヨガ風の姿勢でエログロ的要素も感じられる。中年好みの怪しげなポーズもないではない。
 が、作品の顔や肌に対する作家の姿勢はいたって真面目な写実的態度だ。「清楚で柔肌の若き女性」というプラトニック・ラブを追求している。髪型を見ればいい。どこか幼げで初(うぶ)な女学生だ。これが小峰尚の今の理想の女性なのだ。乳房は大きいが均整の取れた姿。なぜだかは知らないが、小峰尚は素直に自分の理想を造形化することに全身全霊を傾けた。だが、作品そのものはあまりにも普通の姿だ。
 普通でないところのある当館、あまりに普通さにびっくりしたであろう。しかも、普通でない作品はエログロ剥き出し的だから、困り加減は数倍に増しただろう。

 よくは分からないが、小峰尚は自分の檻とか殻をはがすために理想美を追究したと思う。「オレは女が好きだった。いつもあこがれの女性が心にいた。今、天の心が形にせよと命じている。隠すのを止めて、吐き出して、そして高き願望を目指して羽ばたけ、と命じている。素直に理想の女性をつくることにしよう」


 「理想の女」を追求すると言うことは、「理想のエロス」を追求することになるだろう。ロダン風の「接吻」はプラトニックの極地だろう。現代の先端をなりふり構わず突っ走りたい男が、「接吻」ではものたりないだろう。「男女の和合」、「性器そのものの神秘」等々、雅品からは遠く無縁な世界に行くかもしれない。命題は「永久なるエネルギー」、その源泉を求めてであろう。




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   ↑:「月」。



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   ↑:「男と女」。




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   ↑:左側、「曲線彫文壺」。
   ↑:右側、「花」。




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   ↑:(2階に展示されていた作品)「雪」。


 2階は主に実用的な焼き物です。もっとも、ペルシャ風の遺物を思わせる変形壺などもあり、なんとか利器でも遊びたい精神が見え隠れしていた。

 「画学生に戻ったみたい」などと記した。が、この肌感覚は青年のものではない。土質や人肌を知り尽くした、経験豊かな陶作家ならではのものだろう。



 とうとう最後です。ご本人にも登場して頂きましょう。



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 道外在住の作家です。北海道には縁が深く、やはり記念すべき個展だったと思います。また何年か後に再会できることを楽しみにしています。

by sakaidoori | 2013-10-13 07:00 | ミヤシタ | Comments(0)


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