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栄通記

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2013年 09月 03日

2184)「中橋修 展 -内包-」 本郷新美術館(無料) 8月30日(土)~9月8日(日)

  
  
   

中橋修 展 -内包    



 会場:本郷新記念札幌彫刻美術館 本館
      中央区宮の森1条12丁目
     電話(011)642-5709

 会期:2013年8月30日(土)~9月8日(日)
 休み:平日の月曜日
 時間:10:00~17:00
 料金:無料
 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(8.31)


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   ↑:(二階途中の踊り場。展示は階段を昇りながらの中間位置から始まる。)



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 中橋修は、2003年から「内包」と名付けて、インスタレーション気味に発表している。
 今展はその全部ではないが、回顧風な形でその仕事の全貌を追体験していくような展覧会だ。

 1階を除いて全室の展示だ。全部で5コーナーありそれなりの作品数だ。各コーナーの個性に合わせての見せ方で、年度を重ねていってはいない。「内包」の変遷をたどると言うより、それぞれの「内包」を体感していく。その目指すもの、行く付く姿などをあれこれ考えるのも一つの鑑賞だ。

 何はともあれ一緒に歩んでいこう。



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   ↑:「内包 -ここにいる-」・2011年 アクリル板 カッティングシート。

 「時と場と人に包まれて今ここにいる」(タイトルの副題)



 高い作品が設置可能な場所はここしかない。それで選ばれた作品だろう。
 そして、タイトルの副題がこれから続く作品の意味を暗示している。
 「作品を(外から)見る。プラスチックの輝き、何かトリックがありそう。思案しつつ建築的な工学美に感じる。(作品の)中に入る、また感じる。そして此処は何処だろう、これは何?」そんなことを思いながら歩んでいくことになる。



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   ↑:「内包 -Black Ball」・2010年 木。



 此処の踊り場から、2階の渡り廊下が見える。作品と人がごっちゃになっている。


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 メインとおぼしき2階に行こう。



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   ↑:「内包 -ここにいる- 時と場と人に包まれて今ここにいる」
・2011年 アクリル板 カッティングシート。



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 このコーナーが今回のメインの様相を帯びている。いわゆる参加型作品だ。

 中に入るとどうなるか?自分の首から下の姿が全部のアクリル板に写っている。だから何なの?と問われたら・・・そこんところは、強く何かを感じたら成功だし、感じなくてもこれはこれです。中の人を見ているだけでも面白い。「内包」ではるが、「外包」でもある。内からも外からも包まれている。
 もし外に拡がれば「外延」で、さて「外延」にもなっているのか?



 たまたまだろうが、多くの人たちが会場を埋めていた。中橋作品は、人混みの中と、人無しの世界をうろつくのが良い。




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   ↑:(二つある作品のどちらか?多分、奥にある四角い白黒箱群では?)「内包 -内にあるもの-」・2006年 アクリル板 塩ビ版。



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 おー、遠くに見える隣の部屋!でかそうな作品がチラチラしている。



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   ↑:「内包 -連鎖-」・2009年 アクリル板 塩ビ版。



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 全く、圧巻のイスだ。他の作品とは趣を異にしている。しかし、これも氏にとっては「内包」だ。
 誰かが中に入って立てばと思った。が、今回の全体展示と設置場所では、この作品と遊ぶのはチョット無理があるか。札幌駅前辺りにドーンと置くと、いろんな人がいろんな利用をするだろう。安田侃の隣に向き合わせたらいい。とにかく公的美術館ものだ。
 本館で言えば、1階の本郷新作品あたりが良いだろう。あるいは屋外。

 とにかく惚れ惚れとして見飽きることはなかった。


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 愛すべき小品だ。




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 展示室の構造上、どうしてももう一度ここを通らないと次ぎに進めない。



 以下、作品のみを載せて行きます。タイトル等も省略です。



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 いよいよ最後の部屋です。



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 またまた最後は赤い塔を横切って、白い塔を横目にしながら帰ることになる。

by sakaidoori | 2013-09-03 09:50 | ☆本郷新彫刻美術館


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