栄通記

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2013年 09月 07日

2188)「長谷川悠貴 デザイン書道展 ~部屋に飾りたくなる書~」札幌駅前チカホ 終了8月26日(月)~8月29日(水)

  

北海道教育大学岩見沢校 長谷川悠貴
 
 デザイン書道展 ~部屋に飾りたくなる書
 
   


 会場:チカホ
    (札幌駅前地下歩道空間 憩いの場・5番出口そば)
 電話:
    
     
 会期:2013年8月26日(月)~8月29日(水)  
 休み:
 時間:10:00~19:00
     (初日は、12:00~) 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


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 この日はひどい雨だった。小雨模様になったので札幌駅前の地下歩道空間を利用した。昼食弁当の場所に利用した。


 ベンチとは言えぬコーナーで愛妻弁当を開く。
 何も考えずに食す。
 人が通る・・・人が通る・・・僕はここに座っている・・座っている・・・


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 目の前の風景をただぼんやり見て時間を過ごす。
 ・・・
 目的のない日々だ。
 ・・・
 僕も目的がある風情で歩き始めた。
 



 最近は自転車通いが多いので、地下道はあまり利用しない。それと、ここの空間は道幅の割には天井が低くて苦しい。人通りの多さや、無手勝流の縁側商法は好きなのだが、圧迫感に耐えられなくなった。
 便利な通路なのは間違いない。ただ、だんだんと利用しなくなった。



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 大道芸人ならぬ大道書店だ。いや、書展だ。
 こじゃれた文字で達者なものだ。見れば若い人が店主兼書家のようだ。DMがある。見れば教育大学書道研究室の学生だ。4年生だ。背の高い人で、なかなかのイケメン青年だ。

 普通、書研究室の学生は臨書か詩などの創作書を発表する。今回は「デザイン書」と堂々と名乗っての自己宣伝であり販売だ。しかも額装もしっかりしていて、量もなかなかのものだ。
 自分の為に研究・探求している普段の書制作とは違い、何とか生活の中で書を親しんでもらおうという試みだろう。彼がしなくてもこういう書は販売を目的にして社会人なり書を扱う画商がしていることだ。今展の額装も若々しさはあるが特別な意匠ではない。書も額装も展示も、書の世界ではことさらとやかく言うほどのものではないだろう。

 が、学生が自力でしていることに強い興味を持った。今回の方法は古典的だが、現代の書に対して何かしら意見を持っているのだろう。どんな意見・見識かは知らない。また、彼が現代書そのものに新機軸を提起するかどうかも不明だ。何より若き書家だ。師弟関係を軸とした派閥やグループ化の激しい現代書壇だ。人のすることだ。派閥やグループがあってもいい、当然のことだ。しかし、価値判断なり意見交換がその世界だけで閉じられているとしたならばダメだ。

 札幌に書展は沢山開かれている。一つ一つはそれなりに楽しめるのだが、全体としてみたら書風の幅の狭さに驚く。書は果たして現代美術たり得るか?情緒安定のための稽古書道、そして宣伝にはつきもののデザイン書、確かに上手いが似たような書風ばかりの書壇リーダー達。現代書はかなり限定された魅力の中で自家中毒気味だ。
 彼等を超える、あるいは異質な魅力が現代書にはあるのか?あると思う。そんな期待をしながら今展を眺めた。それは、書家・長谷川悠貴には、あらぬ期待かもしれない。



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   ↑:「和顔愛語」


 良い言葉だ。
 和らいだ表情で、優しい言葉使い。そういう心構えで、他人と接しましょう。




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   ↑:「雲ぞ青き来し夏姫が朝の髪 うつくしいかな水に流るる」(与謝野晶子)


 ふくよかな字だ。「和顔愛語」の精神で書いているのだろう。



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   ↑:「飛べ 鳥よ宙を翔ろ」


 自分に言い聞かせているのだろう。



 「生活に親しむ書」ということだ。優しく心が伸びやかになる字を書こうとしているのだろう。f0126829_1362193.jpg




 






 

by sakaidoori | 2013-09-07 08:00 | 公共空間・地下コンコース | Comments(0)


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