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栄通記

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2013年 08月 17日

2151) 「川村雅之展」 g.犬養 8月17日(金)~8月18日(日)

   


川村雅之       



 会場:ギャラリー犬養 1階和室
      豊平区豊平3条1丁目1-12
      (地下鉄東西線菊水駅より徒歩7分。
       駐車場有り。) 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年8月17日(金)~8月18日(日)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30?
 
 (最終日の終了時間は推定です。心配な方は当館に問い合わせて下さい。)    
 

ーーーーーーーーーーーーーーー(8.17)


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 午後8時からのコンサートのために、会場は準備に大わらわだ。リハーサルの音合わせに、席作りにと。その間に写真をパチリパチリ、慌ただしく撮った。大判鉛筆画に興味をワクワクさせながら。
 気ぜわしく撮ったのには、別の訳もある。展示は今日と明日の二日間だけだ。DMもない。総合タイトルもない。展覧会名も不明。察するに、ふと「個展をしよう」と、決断したのだろう。そして一気一気に描きまくった。何故だかは知らないが、「展示は二日間だけでいいかな」、いや、「今回は二日間だけで充分だ」と堅い?決意で望んだのだろう。そして足跡を残し、次回の為の貯金を作った。

 一気一気に描きまくったと書いたが、丁寧な鉛筆画だ。ボリュームもある。その描きっぷりもたまたまの実力ではない。何か期する思いが湧いたのだろう。


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   ↑:「新宿 2013」


 新宿の高層ビルから下界の風景。なんですが、分かりづらい写真ですいません。照明と鉛筆作品特有の黒光りと我がカメラの力不足で、無様な作品紹介になりました。

 大都会の場末の風景と静寂を丁寧に写し取っていた。誰もいない絵なのだが、鉛筆の黒が人の臭いの替わりをしていた。輪郭線など律儀とも言える表現なのだが、人間臭さのある作品だ。



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 製図器なんかに付いている、くるくる回して丸丸模様を描き、それを塗り重ねている。この作品はある意味で誰でも描ける。時間と意志さえあれば。
 おそらく、鉛筆画のための心の準備運動だ。くるくる、くるくる機械的に描いては心を無にしているのかもしれない。



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 あひる?
 顔の辺りはリアルで、体の羽の部分は得意の炎のような線描だ。



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 上の4点は鉛筆画を楽しんでいるみたいだ。格好良く言えば「試み」だ。




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   ↑:「桃中軒雲右衛門の肖像 2013年」


 画題は明治・大正時代に活躍した浪曲師だ。
 「浪曲師」とは、癖のある人物を描いたものだ。その時代の浪曲師は一筋縄のものではない。仁義や人生の妖気をテーマにするなど、人間を追う姿は迫真に迫っている。その、人を見つめる唄いぶりに人気があったのだろう。
 この絵も鉛筆の手法を駆使して、静かに妖気漂わせて浪曲師を追悼している。



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   ↑:「クリムト変換 2013年」。


 「耳なし芳一」の世界だ。クリもとのサイケを仏法の世界に変換しているのだろう。「この世は曼荼羅だ。寿限無寿限無、色即是空色即是空のクリムトの夢、か。




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   ↑:「yellowlandscape 2013年」。



 「白樺林に立つ、女性の単なるイメージ」




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   ↑:「BEE 2008年」。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)



 8月18日の日曜日までです





 追記(2013年8月18日):

 いろんな絵描きがいるんだな、とつくづく思った。
 5年見続ければ近々の作家はある程度把分かるだろう。しかし、まとまった発表が10年間隔の人だったら、間違いなく見逃すと思っていい。ただただ受け身的にギャラリー巡りをする限界だろう。作家達との交流や、グループ展などで個々の作家の姿に対して敏感になること、あるいはいろんな場面でのキャッチ能力の問題だろう。それらを今更高めることもできない。
 仕方がない。時折訪れる意外な出会いを楽しみにしよう。

 今回、初めての作家だった。快く写真掲載許可を頂いた。嬉しく、かつ感謝だ。
 鉛筆画、線描画を好んで見ている。次の機会は心積もりして見たいものだ。
 「DMくらい作ってよ。そして、適当に市内において欲しいな」それが僕の希望です。芳名帳があった。もしかしたら次回は案内がポストに入っているかもしれない。小さな幸せを待とう。

by sakaidoori | 2013-08-17 23:45 | (ギャラリー&コーヒー)犬養


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