2013年 08月 04日

2127)「黒川絵里奈切り絵展 『遠い記憶の物語』」 カフェエスキス 7月18日(木)~8月11日(日)

  

黒川絵里奈切り絵展 

  「遠い記憶の物語
               



 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年7月18日(木)~8月11日(日)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 8/12.13.14 はお盆休み。  
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.30)


 この日のお店はお客さんが一杯。アッと驚くエスキスだ。商売繁盛は大いに結構、こちらもついニンマリだ。瞬間、「今回は作品は見れないな」と、店内を見渡し、「キリエか・・・」、目をひっつけて見たいな。少し困ったが、「まっ、いいか」。結局それなりに長居したのでどうにか撮影できた。


f0126829_1003154.jpg



 これ一枚の全体風景です。


f0126829_1011923.jpg



 この空間、好きなんですが、なぜかいつも手振れ気味だ。カメラが明るさにごまかされるみたい。


f0126829_1052947.jpg



f0126829_11452211.jpg
f0126829_11471732.jpg



f0126829_1149866.jpg
           ↑:(白い作品)「氷の宮殿」(アンデルセン童話より)。



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 白い紙と黒い紙を使っての切り絵。2種類の色の違いがチャームポイント。壁の青を意識したのだろう。切り絵が貼られた紙には淡い水彩風の色も付いている。そんな絵のような全体を見て楽しむもので、「可愛くておしゃれ」というのが第一印象だった。テーマはどれも一癖あるのを選んでいて、怖い話を静かな想い出にしているみたい。

 漫画「ヴェルサイユのバラ」のヨーロッパ王朝ムードを思う。が、異様に繊細な線や豪華さ甘美さは避けている。というか、「切り絵師の個性の強さ」を抑制しているみたいだ。万人好みに焦点を当てている。
 サロメの話に出てくる皿上の切られた首もある。が、不気味さからは遠い。作品全体をふわーっと見て、漫画の一コマのように物語があって、カフェ エスキスで上品に飾られていた。


 黒川絵里奈の画歴を見ると、切り絵作品は舞台等のチラシやパンフ、ポスターなどに使われている。今作がそれらの原作かはわからないが、今展がその延長上にあるのは間違いなさそう。というか、美術(修行)も1人黙々と屋根裏で線を引いていた、そんなオタク的な女の子ではなさそうだ。切り絵制作も2012年からで、つい最近だ。何かとの出会いの積み重ねが、彼女を切り絵作家にしたのだろう。ちなみに、1983年生まれという若さだ。

 だから、全てはこれからだ。
 紙を刃物で切る。その線を鋭く見せるか、(今はきつく見せたくない)、絹のあやかしの縞模様にするか、癒し・・夢への誘いにするか・・・、表現者・物語作家「黒川絵里奈」の始まりだ。
 始めはとにかく優しく・・・さて、第一印象で確認した癒し、その方向のみで進むかどうか?

 当面は顔表現は変わらないだろう。漫画がそうであるように、彼女もある種のパターンを好むようだ。人物の背景の飾りがどう変化するか?が、気になるところだ。

 初めて見る「黒川切り絵・物語」。
 札幌に切り絵作家は少ない。変化する切り口、線描、全体世界・・・期待しよう。





f0126829_12381615.jpg
f0126829_12383689.jpg
   ↑:左側、「ハーメルンの夜」 ~民間伝承『ハーメルンの笛吹き男』より~。
   ↑:右側、「青い月夜の物」 ~『アーサー王伝説 湖の伝説』より~。



f0126829_1316556.jpg
f0126829_13161743.jpg
   ↑:左側、「真珠とりの歌」 ~オペラ『真珠とり』より~。
   ↑:左側、「ガラテイアの目覚め」 ~『ギリシャ神話』より~。




f0126829_13231218.jpg


f0126829_13233430.jpg




    ↑:「世紀末のサロメ」 ~世紀末美術・文学『サロメ』より~。



 個人的には一番好きな作品。
 背景がもっともっと官能美で満たされれば。そうすれば、個性無きようなスクッとした女性のシルエットが、肉声が薄いから、かえって想像のみで心が怪しくなりそうだ。



f0126829_13323530.jpg





f0126829_133347.jpg

by sakaidoori | 2013-08-04 13:32 | (カフェ)エスキス | Comments(0)


<< 2128)「本庄隆志展 ~いの...      2126)「山形牧子個展 『s... >>