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栄通記

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2013年 05月 19日

2060)「Wave 12人展」 小樽・市民ギャラリー 5月14日(火)~5月19日(日)

  

Wave 12人展 


 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
      小樽市色内1丁目9番5号
      (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
      電話(0134)34-0035

 会期:2011年5月14日(火)~5月19日(日) 
 時間:9:30~18:00
    (最終日は、~17:30まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 江川光博(絵画) 大谷美由紀(絵画) 工藤英雄(絵画) ナカムラアリ(版画) 深山秀子(絵画) 福原幸喜(絵画) 徳吉和男(絵画) 高野理栄子(版画) 羽山雅愉(絵画) 末永正子(絵画) 安田眞紀子(工芸) 八重樫眞一(絵画)・・・以上、12名。

ーーーーーーーーーーーーーー(5.18)


 会場は二部屋。

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     ↑:(以上、第1室)。



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 八重樫眞一さんは初参加でしょう。他に出入りがあるのか、ことしは12名です。それなりの大所帯です。適当に進めていきます。とはいっても、好み第一の末永正子さんから始めます。


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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     ↑:末永正子


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     ↑:「景」。その部分図。



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     ↑:「景」。


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     ↑:「景-HARU」


 遊び心、間違いなくある。華やかに、きっとそうだろう。自由爛漫に、その心意気だ。
 線描は限られた部分に密集している。何かを描こうとしているのか・色は淡い生娘色で、爆発色ではない。ドロッピング風の飛沫がどこかぞんざいな感じがする。そのぞんざいさが自由さとマッチしているのか?

 枠を飛び越えた開放感やしなやかさを突き進もうとしているのあろう。そのことをあんまり大事にし過ぎて、かえって枠にはまった窮屈さも感じる。何故だろう?ここが絵画の難しいところなのだろう。

 それはともかくとして、末永正子の個展をみたいものだ。かつて、ギャラリー・どらーるの企画展で見たのが初めてで、以来見ていない。彼女のゴーイング・マイ・ウェイさは個展で世間様に晒せばいいのに。世間のオーラをもらってもっともっと突き抜ければいいのに。



 (会期は今日までです。ということで、以下、写真だけを何点か載せて「編集中」にします。今日の深夜までには文章と、写真追加をしたいと思います。)



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     ↑:江川光博


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          ↑:「アカルイヒノウタ D」。


 黄色はいつもと同じ。が、細やかで密な落書き気分は消えた。さっくばらんにドロッピング?での表面模様、しかも紙粘土か何かで盛り上げたりしている。色味は爽やかに軽く、表面は泥臭くという二つの世界。なるほど、なるほど・・・と思いながらの江川光博だ。




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     ↑:ナカムラアリ


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     ↑:左側、「(青から緑への午睡)」。
     ↑:右側、「シエスタってなあに?」。


 卵形の楕円形を愛用していたと思う。今回は密やかにささやかにという感じで三角模様が一杯。試しているのでしょう、探っているのでしょう。





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     ↑:高野理栄子


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 高野理栄子は丸で遊んでいる。配列のリズム、丸の中は沢山の直線、何をしたいのか?心のリズム?心の風景?やはりいろいろ試しているのだろう。以前の型にこだわらず、過去の型以上に自分を出し切る。継続することの難しさと可能性なのだろう。





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     ↑:大谷美由紀


 メタリックに輝く水色模様。マイペース、マイペース・・・。




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     ↑:八重樫眞一


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     ↑:「彼方の空より」。


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          ↑:「遥かな黄」。


 「原風景との語らい」と、八重樫眞一の世界を理解している。

 個展も頻繁に開いていて、大作以外に小品も沢山見ることができる。小品ではいろいろと試みていて、僕は小品と大作の対比を楽しんでいる。例えば今展の小品は作家のやさしさがストレートだ。家は可愛く優しく、おそらく正直な擬人化だろう。
 「記憶、過去」をいろいろと訪ね歩く人だ。大作では完結した訴えたい「原風景」を強く出そうとして、比較的硬い出来映えになる。それは仕方がないのだろう、難しくいろいろと考えているから。確かに、「原風景」を難しく考えているのだが、もやっとしてた姿でも信念としてしっかりして在る。在るから、その風景の可能性が幾つも幾つも小品として小出しのようにして作品になるのだろう。だから、小品の世界は絵画以前の「原風景」の可能性の姿だ。そして、大作では、その可能性を一つの型として決めにかかっていて、その「決め」の決意は良いのだが、記憶の不確かさや妖しさが損なわれている感じだ。本来持っている画家自身の人間味が画面から消えて、記憶と闘っている姿として大作が屹立している。

 他の作家作品とは気分を異にして、暗めの色調だ。絵画と闘っているのだろう。



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     ↑:福原幸喜


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     ↑:(「新山遠望」の部分図。)



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     ↑:安田眞紀子。


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          ↑:「DAY DREAMER」


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     ↑:(上掲の部分図。)


 金属そのものの優しさやしなやかさがテーマでしょう。それを面として、質感として見せているのですが、線でも表現している。線に拘り、その線にすっかり満足してしまった。




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     ↑:工藤英雄。


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          ↑:「誕生」。



 (パソコン画面で見ると、かなりこってりしていますが、原作はかなりあっさりしています。)

 今回はアッサリ風の「朱」に拘ったみたいです。

by sakaidoori | 2013-05-19 10:58 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー


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