2013年 05月 07日

2040)「『トドまってはいけない Part10』記念展」 さいとう 終了4月30日(火)~5月5日(日)

   

トドまってはいけない Part10」記念展                    


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年4月30日(火)~5月5日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(5.5)

 いろんな人が集まっていて、ジャンルも色々。とにかく賑やかで楽しい展覧会です。

 この展覧会は結果的にはかなりの回数で見ている。いつも、見に行きたくて行っているのではなくて、たまたまの機会だ。そして、いつもいつも感心して見ている。日頃の展覧会では見れない作品に出会えるし、それよりも何よりも、展示者や作品の組み合わせが、訳が分からなくて実にハッピー、そこが宜しい。相当な専門性を披露する人、在野の研究家を思わせるアプローチ、アウトサイダー的な作品、普通に美術活動、いやいや単なる個人の趣味で・・・。


 多人数の参加展覧会です。会場の様子なり、沢山の写真でいろんな発表スタンスをお伝えしたいのですが、以下、そのサワリだけの紹介です。


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     ↑:(入り口からの第1室。)



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     ↑:(第2室。)


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     ↑:(第3室。)



 4人ほど個別紹介をします。



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     ↑:阿部和厚


 解剖学・顕微解剖学・高等教育学・口琴研究・エトセトラの阿部和厚さんの「人体ミクロ宇宙探検 ミクロの芸術」です。

 
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     ↑:「透過電子顕微鏡画像」。


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     ↑:「光学顕微鏡のスケッチ」。


 要するに、上の写真は人体細胞の顕微鏡写真で、下がその手書きスケッチです。

 顕微鏡写真のミクロワールドもいいが、その手書きスケッチには驚きだ。いわゆる細密線描画だ。この作品の場合は「見本」があるわけで、描かれた作品そのものは想像やオリジナルの入る余地は全く無い。無いからつまらないとか、美術でないとは断じて言えない。限りなきミクロの世界を愛した男の、限りなきロマンが静かに丹念に詰まっている。

 改めて手書きスケッチから個別作品を載せます。


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 次は顕微鏡写真です。テレビなどで見慣れているかもしれませんが、僕には実に新鮮だった。ミクロとマクロへの関心、これなくしては自分という既成観念を越えられないだろう。
 更に言えば、美術家は哲学を持たねばならないと思っている。もちろん言語哲学や学問哲学ではない。視覚哲学ともいうべき自身や外との対話痕跡のようなものだ。「ただ絵が好き」でも充分だとは思うが、長く視覚表現活動を続けようとすれば、「好き+α」が必要になるだろう。その「α」を次の写真は見る思いだった。


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     ↑:山下和良、「菊水今昔物語」。


 次は「菊水今昔物語」ということで、今は無き「白石遊郭」の紹介コーナーです。

 ウリは「復刻 白石遊廊付近」地図です。
 「さー、この地図を見た人、早速遊郭探訪ですよ!行って下さい!!ついでにこの近辺を歩いてみては。何かが見つかるよ!」


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 復刻地図は「昭和3年」です、1928年です。日本が満州で戦争を仕掛ける前の時期です。当時の北海道の中心は小樽でしょう。その小樽の地位が段々と札幌にとられ始めた頃でしょう。その頃に」白石に「遊郭地域」があった。若い方は知らないかもしれない。豊平川の向こうのススキノ地区にあったのですが、風紀上宜しくないと言うことで、この地域に強制集団移動したのです。その辺の詳しいことは皆さんで調べましょう。白石在住の「栄通」としては、地元紹介と言うことで喜びもひとしおです。

 ところで、北海道古地図といえば、どうしてもアイヌ語探求者と思ったりします。当人がいましたので、その辺を伺うと、「地名などはその筋でしてもらって、私としては『人名』の載ってある地図に興味があるのです・・・」。おー、なんという盲点だろう。ここにも人間を愛する「地図愛好者」がいた。「そうだ、人間なのだ、名前なのだ・・」と一人満足してしまった。

 あまりにも満足してしまったので、その当人に出場してもらいます。



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     ↑:(下の「屋内風景シリーズ」)今井清貴


 上の写真の手作り屋内風景シリーズを載せます。載せ過ぎを厭わず、しっかり紹介します。合い言葉は、「几帳面に、丁寧に・・・一つ一つに愛を込めて・・・アイアイ・ワールド」です。


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 展覧会名の「トドまってはいけない」とは、「作るのをトドまってはいけない」ということだ。素晴らしいとしか言いようがない。


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     ↑:渡辺治美、「JET STREEM 旅」。


 旅先での楽しみやできごとを軽やかに報告してくれます。「旅でこんな物見付けた、こんなオモチャを作っちゃった」という、茶目っ気さが魅力です。ご本人はたくましい風貌です。そのギャップも楽しんでいます。
 最近はスケッチ風絵画が主流です。そんな作品が駅前のビルに展示しているとのことです。見に行かねば。

by sakaidoori | 2013-05-07 21:47 | さいとう | Comments(0)


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