2013年 03月 10日

1965)①「SPPPORO ART MAP 展」 500m.美術館  2月2日(土)~4月19日(金)

  

SPPPORO ART MAP    




 会場:500m美術館
      地下鉄東西線コンコース、
      (「地下鉄バスセンター前駅」から、
       「大通駅」に向かっての約500m。)
     
 会期:2013年2月2日(土)~4月19日(金)  
 休み:無し(年中無休)
 時間:7:45~22:15(照明点灯時間)
      (最終日は、~17:00まで)

 【出展者】
 犬養ギャラリー アートマン・ギャラリー サロン・コジカ ハナアグラ ギャラリーたぴお ト・オン・カフェ スカイホール CAI02 ギャラリー創 「より(i)どこ オノベカ」 六花文庫 「ギャラリー門馬 & ANNEX」 ギャラリー・レタラ 札幌宮の森美術館・・・14ギャラリー。 
 


ーーーーーーーーーーーーーーーー(3.3)


f0126829_12581053.jpg




 (当展のパンフレットでは「アートスペース」として出展者を紹介しています。全て「ギャラリー」と記します。深い意味はありません。慣れ親しんでいるからです。問題はないと思います。)


 地下鉄大通バスセンター前から、大通へ向かって地下歩道での展覧会。
 今回は札幌市内のギャラリーに呼びかけてギャラリー単位での参加を募った。おそらく、多くのギャラリーに声をかけただろうが、今回の賛同者は14ヵ所だ。
 いろんな事情で今回は見送ったのだろう。あえて想像すれば、企画に積極的に反対、主催者やこの空間が嫌いだから不参加という積極的反対派。ギャラリーの表看板を表沙汰にする気がない、どんな形で参加したらいいか分からない、何となく今回は遠慮しておきます、という曖昧な不参加型。他にもいろんな事情や考え方があるだろう。それは仕方がない。この数に関係者はどんな気持ちだろう?

 「集まった集まった大成功」、とは思っていないだろう。「意外に反対されちゃった」というのが僕の認識だ。「500m美術館」に反対な人達がいるのも事実だから、こういう結果になったのだろう。公費を使って民間グループが実質的に運営しているのだから、反対は起こるものだ。僕は、余程悪いことをするのでなければ、美術現象には基本的に何でも賛成だ。もちろん、反対意見は言う。
 今回の企画の良いことは、主催者が、それぞれのギャラリーに足を運んで、彼らにとって普段は交流のない人達と接することができたのではないかと思うからだ。配布パンフレットには、「・・より充実したアートマップ作成に向け・・・」とあるが、マップ以前の問題がある。ただ単に電話をかけて、「あんたのところのギャラリー、地図の載せてもいいかい?」という事務的な問題ではない。「500m美術館」は嫌いだが、「それはそれ、これはこれ」という関係を持つ努力をすべきだろう。

 それにしても今展、多くのギャラリーが不参加だ。市民ギャラリー、資料館ギャラリー、テンポラリー・スペース、喫茶法邑、ギャラリー粋ふよう ギャラリー・エッセ 時計台ギャラリー さいとうギャラリー 大通美術館 富士フォト・サロン 道銀らいらっく アートスペース201 北専アイボリー NHKギャラリー ギャラリー・ミヤシタ カフェ・エスキス 石の蔵、・・エトセトラ・・・書くのが面倒だ。そして、これらもチラシのアート・マップに入れて欲しかった。入れるぐらいは各ギャラリーも許可してくれるだろう。

 逆に参加したギャラリーを見るとそれなりの偏りを思う。当展運営の大きな柱の一つがCAI02だ。はっきり言えばここが好きな所が大半だ。もちろん、そんなことに関係なく参加したギャラリーもある。札幌は大きな街だが、所詮地方だ。社会関係の濃淡、好き嫌いがあるのは当然だ。「それはそれ、美術は美術」として、大きく緩やか輪が生まれたらと思う。

 今展の企画感想が長くなってしまった。


 さて、バスセンター前・駅からギャラリー単位で載せていきます。個別作品やそれらの感想は限りなく後回しです。そのギャラリーの参加特徴を簡単に書いていきます。



f0126829_1344656.jpg
     ↑:「犬養ギャラリー」。

 堀成美とジャマニの2作家をセレクトして出展。
 明るくて、「ギャラリー屋さんの始まり始まり」と、呼びかけているみたいで微笑ましく気持ちが良い。
 実は、僕は犬養ギャラリーにクレージーを期待している。だから、今展の二人セレクトも当館らしいが、もっと暗くてオタクな「イカレ系」を見たかった。



f0126829_13555778.jpg
     ↑:「アートマン・ギャラリー」。


 東京の長谷川リョー、小樽の平塚ケイ素、二人のライブ・ペイント作品。

 一番元気の良いスペースだ。全部がこれでは道行く人も疲れるかもしれない。逆に元気が出るという通行人もいるだろう。いや、それを信じてハチャメチャ系は公共空間で露出度を高めなければならない。「ならない」と思う、「must」で元気虫を振りまいて欲しい。



f0126829_142144.jpg
     ↑:「サロン・コジカ」。


 武田浩志といその けいの2作家セレクト展。いその けいは、丁度今展の開始時期に、当館で個展を開いていた。そのギャラリーでのホット感覚を、そのまま地下歩道に持ってきたのだろう。
 困ったのが武田浩志だ。昔も彼の展示をこの場所で見たことがある。かなりのスペースだった。そのときもそうだが、目立たない。う~ん、こういう空間での「目立つ」ことが彼の課題として浮き彫りになる。
 それにしても、このスペースは「ギャラリー・コジカ」のネーミング・セールスになっている。



f0126829_14125356.jpg
     ↑:「ハナアグラ」。


f0126829_14195358.jpg
     ↑:(上掲の部分写真。)


 「ハナアグラ」とは、4丁目プラザを中心にして道内作家作品の展示販売店。今展は、店舗で扱っている作家達の作品展という形式。全体の当展占有面積は今展では一番かもしれない。
 見る方としては顔見せ展のようなもので、結果的にはインパクトが弱くなった。「セレクトなんてできませ~ん。皆なすきで~す」ということか。



f0126829_15125323.jpg
     ↑:「ギャラリーたぴお」。


 自己紹介文に、「当館の本来の姿は抽象絵画・立体です」としっかりと明記している。当館オーナー所属の北海道抽象派作家協会の同人や当館スタッフをセレクトしての出展。
 スッキリして気持ちが良い。抽象絵画とデザインとは、何て仲がいいのだろう。



f0126829_15182272.jpg
     ↑:「ト・オン・カフェ」。


 小池大介という一人の若手写真家だけの紹介。この徹した態度は素晴らしい。
 写真作品は自然賛歌、人間礼讃のハッピーなものだ。北海道的被写体は公共空間にあまりに合い過ぎて、実に素直なブースだ。



f0126829_15243746.jpg
     ↑:「スカイホール」。


 文房具店ということで、若手の紹介。そこで選ばれたのが道展U21の学生達。
 佐藤菜摘が見える。彼女の個展がこの火曜日から道銀らいらっくで開かれる。本編に掲載できるでしょう。



 以下、②に続く

by sakaidoori | 2013-03-10 15:43 |  500m美術館 | Comments(2)
Commented by 通りすがり at 2013-03-11 17:44 x
本来、地下歩行通路のようですが、この美術館の集客のカウントって、どうやってとっているんでしょうね。ちょっと気になりましたので、コメントさせていただきました。
Commented by sakaidoori at 2013-03-13 09:22
> 通りすがり さんへ

 「美術館の集客」というより、通路利用者へのサービスですから、通行人全部をカウントしているのでしょう。通行人はそれなりに把握しているでしょう。「しっかり見ている」という質の問題は問うところではないでしょう。「札幌市の宣伝」ですから。

 集客も気になりますが、費用のほうに関心をもっています。調べれば分かることですが、年間維持費はどれくらいなのでしょう。市役所の窓口に行って聞けばいいのですが、そこまでの元気はないです。では。


<< 1966) 「古畑由里子 油彩...      1964)「内山睦 展 『幻想... >>