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栄通記

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2013年 03月 08日

1961)「千葉美香 展 (らいらっく新鋭展)」 道銀らいらっく 終了2月25日(月)~3月2日(土)

    


らいらっく新鋭展 

     千葉美香
   



 会場:らいらっく・ぎゃらりい
     中央区大通西4丁目
      北海道銀行本店ビル 1F
      (大通公園の南側、北東角地。)
     電話(011)233-1029

 会期:2013年2月25日(月)~3月2日(土) 
 休み:日曜・祝日(定休日)
 時間:10:00~17:00
     (初日は、12:00~から。最終日は、~16:00まで)

 主催:(財)道銀文化財団

 【らいらっく新鋭展参加作家】
 
 浜地彩 (新道展推薦)   1月21日(月)~1月26日(土)
 佐藤仁敬 (全道展推薦)  1月28日(月)~2月2日(土)
 宮地明人 (同上)      2月4日(月)~2月9日(土)
 武田志麻 (同上)      2月12日(月)~2月16日(土)
 あやせちめ (道展推薦)  2月18日(月)~2月23日(土)
 千葉美香 (同上)      2月25日(月)~3月2日(土) 
 門間暢子 (同上)      3月4日(月)~3月9日(土)  
 佐藤菜摘 (同上)      3月11日(月)~3月16日(土)
  (上掲8名のリレー展)

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.2)


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 初個展のはずなのだが、いつかどこかで見た作品が沢山ある。しかも、かなり楽しんだ作品が・・・。
 千葉美香、札幌国際情報高校出身とのことだ。それで分かった。年始のアートスペース201の国際情報高校美術部学外展で、何点かを見ていたからだ。なぜだか今年は「国際情報高校」と「北海道教育大学美術専攻」が重なる歳だ。彼女も教育大学3年生。ただし、旭川校だから札幌人には珍しい存在だ。それなのに高校は札幌だ、不思議な縁だ。


 作風は堅実な具象。真っ正面からのオーソドックスな世界なのだが、時折不思議な感覚も顔を出す。堅実派だから、余計に目立つのかもしれない。風景も好きなようだが、「水」は特に関心があるとのことだ。なるほど、不思議さの由来は「水」だ。。「水」をリアルに描けば、波のうねりとか透明感とか、不思議な世界のイントロになりがちだ。というか、彼女の場合「水」が好きだから、「水」の気分で風景や現象を見ている感じだ。単に画題として「水」を描いているのではないのだろう。今後は、より一層水になりきって絵画世界を切り開くかもしれない。


 狭い会場では、左回りに見がちになる。すると、近作から古い順番に並んでいる。栄通記では古い順番に載せていきます。



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     ↑:左側、「食いしん坊の記録」・高一 2007年 (アクリル) 油彩。
     ↑:右側、「浪漫」・高一 2007年 アクリル 油彩。


 チョコレート・パフェの作品、これぞまさしく国際情報高校ワールドだ。



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     ↑:「水トリック」・高二 2008年 (アクリル) 油彩。


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     ↑:「この街のどこかで」・高二 2009年 (アクリル) 油彩。


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     ↑:「生きとし生きるもの」・高三 2009年 (アクリル) 油彩。

 ひどく感心したものだ。確かに画家は樹木の生命力と影という実体に関心があったと思う。僕は、空間のゆがみに関心が向いた。画家が描こうとして描いた空間描写でないから、余計にゾクゾクした。この空気の存在感(空間描写ではない)を、彼女の好みの「水」とダブらせながら、リアルな描写力の向こうに湧き出させたならば・・・それは千葉美香の方向性とちがうかもしれないが・・・。



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     ↑:「in the spiral」・大学一 2011年 (アクリル) 油彩。


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     ↑:「なんくるないさぁー!」・大学二 2012年 (アクリル) 油彩。



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     ↑:「夕暮れのしぶき」・大学三 2012年 (アクリル) 油彩。



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     ↑:「水中で笑う私」・大学三 2012年 (アクリル) 油彩。


 個人的には、こういう変な絵が好きです。描き手の描写力を気にせずに見れるし、いろんなことを想像できるから。


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     ↑:「夢ノヒカリ」・大学三 2013年 (アクリル) 油彩。

 描かれた人物、お姉さんとかお母さんに見えるが、きっと自画像でしょう。若い女性の「かわいさ」とか、「お茶目さ」を描くのに自信がないのかもしれない。というか、あんまり真剣に対象を見ているから、「かわいさ」を表現するには勝手が違うのでしょう。ご本人は小柄でちょっとエキゾチックなチャーミング・ガールです。


 少し詳細に載せすぎました。個人的思い出が強かったから。この記録が10年後に役立てば幸いだ。

by sakaidoori | 2013-03-08 14:00 | 道銀・らいらっく


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