2013年 03月 02日

1949)「札幌市立大デザイン学部デザイン研究科 卒業修了研究展2013」大通美術館 2月26日(火)~3月3日(日)



札幌市立大学 
デザイン学部・デザイン研究科

   卒業修了研究展2013
   


◎ 選抜展 

 会場:ギャラリー大通美術館 
       大通西5丁目11・大五ビル 
       (南進一方通行の西側。)
     電話(011)231-1071

 会期:2013年2月26日(火)~3月3日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
     (最終日は、~18:00まで) 

◎ 本展

 会場:当大学
 期間:3月6日~3月19日

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.2)

 会場風景中心に進みます。


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     ↑:(奥の左側が入り口。)


 以下、進行方向にそって載せます。


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 大学デザイン学部の、空間デザイン・製品デザイン・コンテンツデザイン・メディアデザイン、4コースと大学院デザイン研究科の空間デザイン・製品デザイン・コンテンツ メディアデザイン、の3分野から27名の作品展。

 自分の作品の文章説明能力と、ビジュアル的な視覚能力の両立でそれぞれの作品はなりったている。だから、作品に説明というか、学生の意図を文章化していて、やたらと文字の多い展覧会だ。「説明し過ぎ」という面は確かにあるが、研究学生ということで我慢して見るしかない。「研究発表展」なのです。これにスピーチ能力を備えれば立派な国際人でしょう。

 ただ、視覚表現の場合、言語による媒体を否定する場合があるから、いつもいつも「説明するぞ」という姿勢は問題があるだろう。要は、誰に対しても自己の作品をしっかりと文章化したり言語表現ができることだ。しかもアドリブをまじえながら。



 自分好みの作品に出会えた。それを報告します。


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          ↑:メディアデザイン・二宮翔平、「メディアの速度」。


 おだやかな日常の顔と、怒った時の感情過多の顔を、三角錐の左右に貼り合わせたもの。右から見れば「穏やかな顔」、左から見れば「怒った顔」、そして正面から見れば「不気味なお化け顔」だ。
 人間の二面性と化け物性を表現したものだ。しかもこの大きさ!!表現内容も驚きだが、大きく見せる根性にはアッパレと言うしかない。今時の学生にしてはありえない大きさだし、こういう人間追求型も珍しい。いや、この作品が10枚あれば、どこの美術館に展示しても恥ずかしくない。シンプル・イズ・ワンダフルの格好の見本だ。

 この醜い顔をパロディーと見るかもしれない。そうではないと思う。作家がどこまで人間の二重性を追求しているかは知らないが、「人間、この不思議な物」に多大な興味を持っているのは間違いない。写真が好きで、人の表情が好きで、人を色々撮っていたら、その不気味な表情に人間自体に魅入られたのだろう。発表する喜びもつかんでしまった。「美術表現(芸術・アート)」というヤクを知ったのだ。

 僕はこのバカでかい作品を札幌のビルにいくつも飾りたい。恋人同士が見ては話の種が増えるだろう。女の子達はキャッキャ言って笑い転がるかもしれない。オバチャマ達は、「イヤーね」と顔がよがむかもしれない。僕のような人間が見たら、発狂して頭をビルにたたきつけるかもしれない。


 あとは二宮翔平君が、「現代美術作家」になりたいかどうかだ。こんなアホなことを少なくとも10年は続ける意志があるかどうかだ。金はかかるし、時間も相当とられる。何より、人間ばかり考えていると、「苦しきことのみ多かりけり」になるかもしれない。それでも、ヤクを知ってしまったのだ。アドレナリンがぼこぼこと二宮君の脳を興奮させるだろう。継続を期待しよう。


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 何て見にくい人達だろう。あの可愛き青年達の無惨なこの姿。こんな姿になりはてた実物の青年男女の皆様、文句も言わず、二宮翔平君の美術挑戦に協力してくれてありがとう。



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 用意周到に本も用意している。真面目顔に恐い顔を左右に載せてある。会場の顔があまりに醜いので、極々平凡に収まっている顔を載せてみました。写真の出来映えもすこぶるよろしい。



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     ↑:メディア デザインコース・光野有美、「現代日本における性愛文化の研究」。


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 「性愛研究」、刺激的な論考なのに、ビジュアル面が弱い。何を遠慮しているのだろう。もっともっと大胆にと思うのだが。「見た目」でわくわくする世界を案出して欲しかった。何のためのビジュアル提示なのか?「性愛」、ヨダレの垂れるテーマだと思うのだが・・・。


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     ↑:メディアデザイン・内海智美、「girl and quake」。




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     ↑:メディアデザイン・松本沙緒里、「パラレルワールド化した札幌を舞台とした漫画の制作」。


 彼女の場合は、右下に用意された漫画本一冊があれば良いのだろう。実際、この漫画本を読まれた方は随分と楽しんでいる。
 しかし、折角壁で漫画を見せる機会を得たのだ。もっと工夫が欲しかった。例えば、大判の白紙を貼って、一気にアドリブ漫画を続けるとか、主人公の特大顔を描いてみるとか、お客さんを即興で漫画的に描くとか・・・、漫画だもの、もっともっっと楽しむ姿勢が欲しかった。  
 当日、小柄で親しみやすい作家の松本君が其処にいた。で、その辺の僕の感想を伝えたところ、本展ではアレンジをしましょうと行ってくれた。期待しよう。


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     ↑:製品デザイン・若生大地、「参加型作品『Factory』、『ウェーブ』、「観覧車』」。


 ハンドルをグルグル回せば、機械仕掛けでそれぞれがそれぞれの動きを演じる。なかなか成功で面白く、青年の高級オモチャです。


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 この展覧会は大学内での本展も開かれます。なかなか大学には行く機会がないので、行こうと思っています。もう一度「市立大学卒展」を掲載予定なので、本日はこれまで。

by sakaidoori | 2013-03-02 23:58 | 大通美術館 | Comments(0)


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