2012年 12月 11日
炭鉱の記憶 2012 (赤平アートプロジェクト) 酒井広司写真展 「そこに立つひと」 会場:旧住友赤平炭鉱内 自走枠工場 期間:2012年10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日) ※土日祝のみの7日間 時間:10:00~16:00 料金:無料 問い合わせ⇒ワンエイトクリエーション内 「炭鉱の記憶」実行委員会事務局 電話(011)207-5518 主催:「炭鉱の記憶」実行委員会 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.27) JR赤平駅の裏側を・・・に向かって走ると、右側の道路淵に炭鉱遺跡「元住友赤平立坑」が見える。今回の炭鉱イベントではその施設内を見学した。当時にあっては東洋一、国内でこれほど完全な形で生き残った立坑跡はないとのことだ。その施設内を紹介したいが、それは後回し。同じ炭鉱施設内にだだっ広い旧自走枠工場、そこでの「酒井広司写真展」を先に載せます。 大きな建物だ。中にはびっしりと重機が綺麗に並んでいる。かつて炭鉱内で使われていたものばかりだ。写真作品は「炭鉱重機に負けない」を目指したものに違いない。実に大きくて立派だ。実際、負けてはいない。が、炭鉱遺産紹介者達にとっては、重機そのものを紹介できなくて歯ぎしりしたことだろう。だから、これほど大胆な写真展は2度とないかもしれない。 写真家酒井広司は「風景」専門かと思いきや、今回は今赤平市で生活されている方達ばかりの作品だ。笑顔で大きく大きく紹介している。重機は見にくかったが、写真家の大きな志し、作品の人間パワーに圧倒されてしまった。 よくは分からないが、こいつで岩盤をガリガリとこじあけていったのだろう。 写真展は堂々とこの人から始まる。「そこに立つ」にふさわしい人だ。まさしく「そこに在る」。 ↑:「右側、「小路一夫さん」・(住友炭鉱労働組合青年部から赤平市議会議員を7期努める。) ↑:右側、「佐藤勝美さん」・(茂尻出身、JR赤平駅長。) 会場内の重機他の紹介です。 これがまさしく自走枠機とでおいうのだろう。自分で穴を掘るのは機械だから当たり前なのだが、岩盤が崩れないように天井を備えている。後ろ側も鉄で壁になっている。つまり、機械自体が移動式の作業空間そのものだ。今風に言えばロボットだ。掘り終えて用事が済めば次に移動する。そうなると今までの空間は崩壊して埋まってしまう。しかし、実際にはどういう風に作業はなされていたのだろう? この機械、おそらく今でも動くはずだ。生きている姿を見てみたいものだ。 大きな機械ばかりだ。これらが全て地下構内を走っていた。解体して中に運ばれては組み立てて、故障するれば解体して上に運ばれては、ここで修理していたのだろう。 (全く、ピンボケ写真が多くてすいません。同じバカチョン・カメラでも室内なり暗がりに強いカメラにしないといけない。) 今でも工場内のクレーンは動く。だから、重機の移動も追加も可能だ。ここでは何でもできる。次は演劇を見たい。
by sakaidoori
| 2012-12-11 11:32
| [赤平・芦別]
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アバウト
丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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