栄通記

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2012年 11月 22日

1880) 「風の画家・本田滋の世界 《風の彩》」 北のモンパルナス 11月6日(火)~12月1日(土)

    

風の画家・本田滋の世界 

       《風の彩
     


 会場:ギャラリー 北のモンパルナス
      西区二十四軒4条3丁目3-15
       清水マンション105
       (札幌第一病院の東隣。
        地下鉄琴似駅5番出口より徒歩5分。)
     電話(011)302-3993

 会期:2012年11月6日(火)~12月1日(土)
 休み:日曜・月曜・祝日
 時間:11:00~18:00

 企画:当館
     
※ 次回の企画展:「丸木俊 生誕百年記念展」 12/4~12/29

ーーーーーーーーーーーーーーーー(11.17)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 「ギャラリー 北のモンパルナス」、初登場です。
 会場は「カフェギャラリー 北都館」のすぐ傍です。北都館に面した道路を横断すると第一病院があり、道路が延びています。その病院を左に見ながら進んでいき、やはり左側にある清水マンション1階が目指すギャラリーです。。


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 清水マンション、右側にギャラリー入り口があります。

 
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 左の方に入り口のドアが見えると思います。奥の空間は喫茶ルームで、その部屋の作品は常設展のような雰囲気。今展では本田作品もないので、その部屋の紹介は割愛します。小熊秀夫達を綴った、「池袋モンパルナス」という本が目に飛び込んだ。読みたい本だ。


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 会場は窓無しのL字型。穴あき吸音壁にアンティークな調度品、そこに賑やかな本田滋・風景ワールドだ。明るい話し声が聞こえそうな空間になっている。

 今回の「本田滋展」は、既発表作品がほとんどだ。見慣れた世界ではあるが、本田絵画の整理に丁度良かった。
 氏の発表歴はすさまじい。遅れての画家活動だから、それを取り戻そう、いろんな試みをしようと、意欲盛んだ。今では取り戻す力を追い越して、グイグイと先に行こう行こうとしている。自分自身の手綱の引き具合を楽しみながら精力的に活動している。

 何点か気になる作品のみを記して、後は凡調な言葉を省略します。


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          ↑:「歩道橋渡ると」・S15。

 「青ライン」が目を見張る。それは道路なのだが、まるで川だ。横断歩道の白い線も、何が何だか意味不明の模様になっている。青い部分が道に見えなくてもかまうことはない。デコボコ躍動感でゴチャゴチャとした「生命」が感じられるではないか。


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          ↑:「テレビ塔見いつけた」・S15。

 テレビ塔はともかくとして、剥き出しの「都会の壁」だ。それは塊としか言いようがない。氏は決してこの光景を負のイメージでは描いてはいないだろう。だが、僕には「都会という化け物の裸」に見える。


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          ↑:「秋なずむ」・F40。


 今展では氏のことを「風の画家」と謳っている。
 「風」、この言葉にだまされてはいけない。確かに風には違いないが、「人畜無害の微風」ではない。常に「生命」を見る画家だから、その優しさ清らかさばかりでなく荒々しさや不可思議さもつかみ取る。都会にはそういう不可思議な場が、微風の隣に同居している。そこをも氏は見つめ讃歌している。


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          ↑:「明日みる街」・F30。


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          ↑:「夢待ち高架」・S8。



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 激しい躍動感だ。喜怒哀楽、善悪彼岸此岸、全てを飲み込む勢いがある。都会とはそういうものだ。
 画家・本田滋、正直な画家である。老木は負けずに屹立している。

by sakaidoori | 2012-11-22 22:52 | 北のモンパルナス | Comments(0)


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