栄通記

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2012年 11月 21日

1874) 「寺西冴子 作品展」 時計台 11月19日(月)~11月24日(土)

寺西冴子 作品展 
        

 会場:時計台ギャラリー3階E室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2012年11月19日(月)~11月24日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(11.19)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 会場は真四角で小振りだ。そこに半分は公募展出品の力作、半分は静物等のリラックス作品。
 僕は寺西冴子のファンだ。だから、重複を恐れずに四隅からの四つのアングルを載せよう。


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 3年前にも同じ場所で個展を開いた。その時に比べれば制作意欲が全然違っていて頼もしい。
 が、展示方法としては首を傾げる。失礼だが、半分を占めるリラックスした静物画は余りに多すぎた。ここは力作・実験作・試作・意欲作オンリーで勝負して欲しかった。普段着とは全く違う心意気で、「私の世界を力を込めて見て下さい!!」という姿勢だ。そういう攻める姿勢が彼女の大作画風には合っている。「強くて、強情」が彼女の秘めた信条だと思っているから。

 というわけで、大作を中心に載せます。


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          ↑:「野の詩(大地のぬくもり)」・水彩画 (以下、全て水彩画)。


 「大地のぬくもり」ではあるが、「燃える画家自身」だ、「燃える女」だ。この勢いでドンドンと・・・。
 最近は線描が生き生きしている。持ち味が多方面に開花し始めた。以下、色と形のハーモニーも楽しんで下さい。


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          ↑:「野の詩(そよかぜ)」。


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          ↑:「野の詩(ひだまり)」。


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          ↑:「野の詩(空へ)」。


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          ↑:「野の詩(夢のせて)」。


 とにかく太い塊が画面を占めて盛り上がる。その廻りは一応軽めだが、それでも手を抜くことなく細やかに描きまくる。うるさく賑やかに色々な生命体がひしめき合う、互いに負けじと争う、存在を主張する・・・それが寺西冴子流の野原への讃歌だ。

 寺西・野原には暗い影はない。細やかではあるが、明るく大らかで健康的だ。野原を愛して、その藪の中の中まで魅了されて、全てに平等に恋して詩(うた)を描ききろうとする。
 健康的な「寺西・藪の中」なのだが、あまりに中にのめり込むから、強く重ね画きするから、影や闇らしきものが画面を横断する時がある。それは画家の意図せざる絵画自体の別の顔だ。要するに、「野原や藪」というものは、それを愛して踏み込めば踏み込むほど、得体の知れない何かに触れてしまう。
 僕は、寺西冴子の野原讃歌の中に、期せずして垣間見る「野原の不可思議さ」に魅入っている。明るさの中でのチラリズムとしての「暗の世界」に。

 寺西冴子はボンボンと野原の中に踏み込んでいく。讃歌だから恐れを知らない。僕はその後に付いていって、野原の虫や影や闇から身を守り、それでも気になる「暗」の部分をかすめて行こう。


      ------

 隣室では「グループ 『色と形 展』 no.8」が開かれている。西村一夫氏の教室展、あるいはその有志展だろう。小品中心の展示だが、そこに寺西冴子作品も展示されていた。楽しく面白いので載せておきます。


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          ↑:「裂」。


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     ↑:左から、「不思議な華」、「集まる」。


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          ↑:「しらべ」。

by sakaidoori | 2012-11-21 08:56 |    (時計台) | Comments(0)


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