人気ブログランキング | 話題のタグを見る

栄通記

sakaidoori.exblog.jp
ブログトップ
2012年 11月 03日

1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)

  
  
炭谷秀正 「天体画ショー  

             

 会場:札幌市資料館2階6室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年10月23日(火)~10月28日(日) 
 休み:
 時間: 9:00~18:00
      (最終日は、~15:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(10.24)

1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_22284571.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2229762.jpg



 中央にそびえる手作り飛行機が気に入った。何はともあれ、その「段ボール作品」から紹介します。


1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_22325736.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_22331947.jpg



 何とも愛くるしい。「技術の粋」で勝負、ではない。飛行機を作ろう、可愛く作ろう、作っちゃった。他人に見てもらおう、楽しんでくれたらいいな~。そんな動機だと思う。見ていて、思わず笑いがこぼれてくる。「自慢の一品」を他人に見せる行為、それが僕にはたまらなく嬉しい。


 そして、「個展」だ。やっぱり発表は「個展」が一番だ。
 天体画が会場を埋めている。宇宙をいろいろ空想している。絵描きは空想だか現実だか、いろいろと世界を表現できる!羨ましい。作家の炭谷秀正さんも、しっかりと会場に詰めている。聞けば、相当古い作品ばかりで、今は風景画中心とのことだ。
 なぜ、ことさら古い作品の展示になったかは知らない。見せたくなったのだ。今とは違う、若き頃の情熱と再会したかったのだろう。

 楽しい気分をもらってしまった。小さい頃の「少年画報」とか、そんな漫画本の巻頭のカラーページだ。忘れてしまって、思い出すことはないだろう、そんな記憶の回路が甦ってしまった。
 

1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2311974.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_231324.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2314412.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2315631.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_232874.jpg



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2325586.jpg
1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2331164.jpg
     ↑:左から 「ケプラー」、「コペルニクス」。


 ところで、大作を若干語ることにします。


1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_2385182.jpg



 絵としては「未完」の領域だろう。つまり、今展の他の作品のように、運河などを精密に散りばめて、全体を賑やかな世界にするという方向。逆に、大胆に一色のみの色などによって、抜ける世界を作る方向。
 その岐路にあるような作品だ。そして、「どっちに行こうかな」と、結論を保留している。笑っている作家がそこにいる。気持ちが煮詰まった時、その時になって絵筆をとればいい、そんな余裕で作品を愛玩している。



1857) 「炭谷秀正 『天体画』ショー」 資料館 終了10月23日(火)~10月28日(日)_f0126829_23155131.jpg


 現在はこういう風景画を描いているとのこと。新道展に出品されている。
 「天体画のように、勝手に自由に画けれないのが辛いですね」と、笑って語っていた。
 それでも、水面の辺は天体画の表現方法を踏まえているように見えた。そういう意味で、下方の水面と上方の風景とで、二重世界になっている。それはたまたまなのか、意図的なのか。そのことは評価されているのか?風景を写実的に描きながら、宇宙のような深みや自由を表現したい、そんな気持ちもあるかもしれない。

by sakaidoori | 2012-11-03 23:36 | 資料館


<< 1858) 「BLUE -1t...      1856) 札幌定山渓付近の紅葉 >>