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小林由佳・写真展
《それはみずのようなもの。》
会場:ギャラリー・門馬 ANNEX
中央区旭ヶ丘2丁目3-38
(バス停旭ヶ丘高校前近く)
電話(011)562ー1055
会期:2011年6月17日(金)~6月26日(日)
(会期中無休)
時間:11:00~18:00
ーーーーーーーーーーーーーー(6.17)
(以下、敬称は省略させて頂きます。)
古い写真展です。多くを語るのは止めよう。「小林由佳」を記録しておこう。
太陽がいっぱい、陽は磨りガラスを通り、会場を乳白色に、なによりも全てを明るく輝かせていた。
白さの中での、男女の写真交流展だ。互いが互いを撮り合うというものだ。「撮り合う」、だから明るく楽しく語れればいいにだが、、厳しいムードも強く漂っていた。「厳しい」それは二人の人間関係ではない。写真家の作品を作る姿勢、二人の人間の漂わす雰囲気がそうさせるのだろう。
それぞれの服装はとてもラフだ。熱き夏を楽しんでいる。互いを信頼した良い表情だ。しかし、写真は沈んだ白が異様に空間を占めている。しかも、ラフな服装に不釣り合いなほどに表情は強い。時に男の表情は他を圧する力がある。女もふざけたりもしているのだが、やはり白が多くて、表情とあいまってバケーションからは遠い。現実と白昼夢とのせめぎ合う雰囲気と言えばいいのか?
強い顔の二人だが、「今、普通に此処にいる」ではない。何かを確かめ合っているみたい。何を?「今此処にいることを」?何の為に?「今此処にいるために」?問題のくくり方が堂々巡りをするように、二人の顔が「今」と「どこか」を往き来していた。