栄通記

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2011年 05月 16日

1550)「だて まこと展 がんばろう日本」 ミヤシタ 5月11日(水)~5月29日(日)

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○ だて まこと展 

    がんばろう日本
 


 会場:ギャラリー ミヤシタ
    中央区南5条西20丁目1-38 
    (南北の中小路の、東側にある民家)  
    電話(011)562-6977

 会期:2011年5月11日(水)~5月29日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.15)

 (DM作品は420×300㎜。ということは、全作品が同サイズでしょう。)



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・ 暗さと明るさの間で

 「地味だ」。会場の白さから浮かび上がるように、海老茶系の色がたたずんでいる。確かに緑や青といろんな色があるのだが、暗く色が閉じこめられている。色を重ねればくすむという。そういう暗さだ。激しさとは距離をおいて、穏やかに心境を保ち、ゆっくり丹念に色を重ねている。
 目が慣れれば、だんだんと作品の中の七色が識別され、部屋全体の作品色調も何となく華やかに見える。
 だが、絵の持つ暗さ明るさに作家の思いは無さそうだ。それは、「かくあるべきだ」という強い創作動機を敢えて不問にしているように見えるからだ。絵画作業の趣くままであり、他力に身を委ねようとしているみたい。良く言えば、「絵画の自立」を楽しんでいるということか。

 だが、やはり地味だ。もし無意識の作為があるとすれば、「たとえ多くの色を使うも、華やかであってはいけない」と、自己規定しているみたい。禅僧的な重苦しさと微妙な点で重なりそう。

 七色を小さな世界に押し止めた暗がりの世界、そこに星のような明るさを醸し出す。暗がりの中で楽しんでいる自分の世界、他者との窓口であるほのかな明かり、やはり個を見つめる画家なのだろう。かつて赤裸々な十文字が作品の中で主張していた。それはキリストの十字に相通じるところがあった。今は、そんな宗教性は感じられない。だが、悩める羊ではないが、何かしら求道的なものを作品に求めているのかもしれない。「我執」からの遁走?だが、絵画制作は我執の塊でもある。そういう意味で、“だてまこと”は「画家」なんだと初めて思った。



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 制作の追い込み段階で大震災の報道と日夜遭遇することになった。そして画家は絵筆が走らなかったとのことだ。この作品群には、その時に断絶も刻まれている。その思いが「がんばれ日本」という副題?になったようだ。

by sakaidoori | 2011-05-16 22:04 | ミヤシタ | Comments(2)
Commented at 2011-05-17 00:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sakaidoori at 2011-05-21 12:23
>非公開さんへ

 何年ぶりだったでしょう、久しぶりだったですね。久しぶりなんだけど、久しぶりでないような、そんな月日でした。来年も、貴君がいる時間に行きたいと思ってます。
 来年とは、会期中なのに随分と先のことを行ってしまいました。
 「ボチボチ」ですね。互いに「ボチボチ」やっていきましょう。

 コメント、どうもでした。
 
 


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