近所を散策していたら、屋根に煙突が飛び出ている車を見つけた。車には会社名も入り、「訪問入浴サービスカー」と書かれている。訪問介護の一環で、入浴介護の為の車だ。介護保険の対象者が、1割程度の自己負担金で入浴サービスを受けている。
さて、この車、入浴サービスとあるが、具体的にはどういう方法で実施しているのだろう?そんなことを思案していると、関係者がピンクの何かを背負って車に戻ってきた。仕事が終わったのだ。
風呂桶を背負っている!!話には聞いていたが、本当に風呂桶を背負っている。決して重そうではないが、背の低い人には難しそうだ。
その後介護従事関係者に聞いてみた。3人一組での仕事とのこと。確かに3人いた。一人は看護師で、他の二人は介護師やヘルパーさんとのことだ。定められた時間に訪問し、利用者さんのところに風呂桶を運び、そこの水を使って、お湯を入れる。介護利用者の家のボイラー事情によってはサービスカーに水を引き込み、車内に備え付けのボイラーでお湯を沸かし、そのお湯を再び部屋までホースで送るらしい。僕の見た現場は、その家のお湯を使用したみたいだ。都合、作業時間は1時間くらいとのことだ。
それにしても、「お風呂背負い人」とはビックリしてしまう。「オクリビト」という言葉が一世を風靡したが、「セオイビト」も時代の産物だ。
最後の仕事終了の場面をたまたま見た。実際にはどういう風にして、この装置を使っているのだろう?見てみたいものだが、物見遊山の対称でもではなさそうだ。だが、好奇心は募って仕方がない。そのうち身内の介護で現場を見ることになるかもしれない。
それにしても、若き介護者さん、ご苦労様です。お風呂に入られた利用者さん、健康でありますように。