2011年 01月 10日

1422)①「札幌国際情報高等学校 美術部展」・アートスペース201 1月6日(木)~1月11日(火)


○ 札幌国際情報高等学校

   美術部展
  


 会場:アートスペース201 
    南2条西1丁目7・山口中央ビル5階
    (東西に走る道路の南側。)
    電話(011)251-1418

 会期:2011年1月6日(木)~1月11日(火)
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(1.9)

 2011年、平成23年初めての感想記です。

 2007年にたまたま当美術部の展覧会を見た。そして翌年からこのブログに感想を書いている。いつも会期終了後だったので、今回は頑張って会期中に作品を載せる事にします。後れて②に続きます。

 まずは会場風景から。
 作品は2月に開かれる「公募展 道展U21・展」の為の作品がほとんどです。ですから、未完成の作品ということで楽しんで下さい


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 入って左側。この辺は1年生が中心。静物画などが多くて、まずは基本的な作画姿勢という感じ。

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          ↑:1年・横田葵、「ヴィーナスと花」・油彩。

 生地の質感なり襞模様をを研究中。二つの花びらがお洒落で小粋です。石膏像を楽しく自分好みにアレンジしている。




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          ↑:2年・榎本麻彩、「かなちゃんぎょぎょっ」・油彩。


 ワイルドな赤ちゃんの驚き顔、ピンクの前垂れも大きな大きな妖怪イチゴに見える。対象を大きく捉えるのが得意な学生だ。ザックバランとかではなくて、雪の塊の大きなうねりとか、膨らむ膨らむゴム風船みたいに物の総体(ボディー・体)を把握するタイプのようだ。ワイルド感、膨張感が面白い。そして色は暗めを好むようだ。自己主張の強い絵になりがちで、温和しい女性陣の中で頼もしく感じる。
 ただ、対象の存在感に全神経が行くから、細かく表現したり背景なり余白の処理が苦手なようだ。
 苦手な分野は適当に誤魔化して、得意なことをもっともっと大胆にすればいいのだ。

 ちなみに、赤ちゃんは浮かんでいる無数の哺乳瓶に驚いているとのことです。僕にはお母さんのオッパイが突然6個にもなって、しかも乳首が赤く染められているのを驚いている風に見えた。乳離れ=自立する驚きです。



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          ↑:3年・三上智子、「あしたのビタミン」・油彩。

 画面一杯に手を抜くことなく丁寧に丁寧に描いている。果物達やや背景の世界と作家の距離が近いのでしょう。植物がホントに好きな人だ。優しく果物達の皮膚に触れている。
 あんまり上手だから、ミキサーの普通さにホッとしてしまった。


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 上の4点はどれも一癖二癖と個性があって、実に楽しい。


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          ↑:2年・佐藤友香、「Pray」・油彩。

 少女漫画のヒロインのよう。襞模様を見せますね。そして、ちょっとお茶目な広い背中がチャーム・ポイント。モデルの横顔も満足げにほほ笑んで悦になっている。
 そして、ここは教会です。主人公の一人舞台を引き出させる教会雰囲気、念の入った描き具合です。ある動画なり漫画のシーンが頭に焼き付いていて、その世界にぞっこん惚れすぎて、自分が主人公になったみたい。

 佐藤友香・物語の続編を見たくなった。
 と思ったら、隣の舌出し小娘絵画も同じ学生だった。
 やはり、背景は主人公の物語の舞台であり、やっぱりお茶目なモデル嬢・佐藤友香・君だ。

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          ↑:2年・佐藤友香、「My Dream」・油彩。


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          ↑:3年・泉菜月、「水中炎上」・イラストレーション。

 魚はサンマ(秋刀魚)です。というか、サンマをモデルにした華やかな妖怪世界風。大仰にならずに妖怪国のサンマ標本をつくっているみたい。水彩のボヤケも生かして七変化の色の世界、でも、しっかりと線描もある。学生の懐の広さを感じる絵だ。
 イラスト的だが、しっかりした絵画だと思う。


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          ↑:2年・永岑はるか、「ワンマン建設」・アクリル。

 下地の線描も沢山残っていて明らかに未完成作品なのだ。でも完全具象絵画に拘らなければ、立派な作品だと思う。積み木の辺りを簡単につじつまを合わせた絵にすれば、不思議な絵として通用するのでは。
 何故通用するかといえば、背景の「青」が実に生き生きとしていて、その部分だけでも僕の目を惹きつけるからだ。その青を引き出させるのに、意味不明なに描かれた未完成部分が効果的だからだ。「子供が普通に積み木遊びをしているー変な物が積み木から離れて独り立ちしそうーそれら全部を『青』が夜空の空のように包んでいる。
 特異なムードのある絵だ。


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          ↑:2年・稲田怜菜、「かくれんぼ」・油彩。

 遠くから見たら、煉瓦やランプの部分はしっかりした絵に見えて、青に包まれた部分は写真のように見えて、そのコントラストが不思議不思議です。近寄って青に包まれた塔を見ると、あまりにアッサリとした描き振りに再び不思議不思議。
 ランプの光、青の光具合と「光」を特異とする稲田怜菜・君だ。暖かい光、暖かい黄色だ。


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          ↑:2年・大門夕莉、「Sweet Taste」・油彩。

 感想は②に続く。



 ついつい長くなってしまいました。国際情報高校・美術部ファンだから仕方がない。
 もう少し紹介したいので②に続くというこにします。4,5日先になるかもしれない。



 

by sakaidoori | 2011-01-10 09:35 | アートスペース201 | Comments(0)


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