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栄通記

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2009年 08月 09日

1060) ①アトリエムラ 「第2回企画展 Girls美Ambitious!」 終了・5月17日(日)~8月7日(金)

○ 第2回 特別記念企画
    [Girls美Ambitious!] 


 会場:アトリエムラギャラリー <札幌>
    中央区南13条西11丁目2-12
    電話(011)590-0050
  
 会期:2009年5月17日(日)~8月7日(金)
 休み:火曜、第4水・木曜
 時間:10:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日 19:00~20:00。

 【参加作家】
 ASADA 曾田(アイタ)千夏 竹内明子 麻生知子 松隈無憂樹 三木サチ子 

ーーーーーーーーーーー(8・6)

1060) ①アトリエムラ 「第2回企画展 Girls美Ambitious!」 終了・5月17日(日)~8月7日(金)_f0126829_1233250.jpg


 最終日近くに初めてアトリエムラに行った。

 古い民家だが、見事に今風に改造している。
 ギャラリーの位置は2.5階、頭上から光がサンサンと注いでいる。南向きの明り取りが細長く横に並んでいる。三角天井、柱や梁は会場を狭くきっているのだが、部屋の清潔感と光と重なりあって飾りにもなっている。
 四角四面の部屋に満足できない作家にとっては、ワクワクするかもしれない。立体による空間造形やインスタレーション作家には一見に値するだろう。
 (訪問が遅くなったことが悔やまれる。)
 
1060) ①アトリエムラ 「第2回企画展 Girls美Ambitious!」 終了・5月17日(日)~8月7日(金)_f0126829_1294893.jpg 喫茶室はわずかに階段を降りたワン・ルーム、ぐるりに美術資料などが並び、大きな円卓テーブルが一つだけ。
 そして、1階は単に入り口とスタッフ・ルーム。  
 玄関先には2台分の空き地があり、白い長方形の枠がギャラリーの入り口と思いがちだ。そこを開けた時、関係者が作業をしていた。今は倉庫のような空き室で、入り口は普通の玄関を開けて入ることになる。


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 作家は若き女性ばかりの6名。(以下、敬称は省略。)

 上の写真の立体作品は三木サチコ。部屋の様子がわかるし、普段見慣れない作品だから彼女中心に載せます。


○ 三木サチコの場合

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     ↑:「butteryry」・FRP 塗料(以下同じ)    。



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     ↑:「sorry≒thanks」・2009年 950×350×350mm。



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     ↑:「bean」・2009年 300×150×150mm。



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     ↑:「sprout」・2008年 500×350×350mm。 


  1974年 群馬県生まれ
  2001年 東京造形大学(彫刻)研究生修了

 昨年の芸森の「高橋コレクション・展」の会場にぴったりだ。何ともいえない幼児性は「ネオトニー」だし、仕上げ具合の綺麗さ巧さは彼等と共通している。実際、その時の加藤泉・作品は同じ腹から生まれた男兄弟のようだ。


 グロテスクで可愛い生き物たちだ!

 「目」に対する感覚が独特だ。目は心の窓というが、彼女の場合は目が五感の全てになっている。目・口・耳・鼻・肛門・尿口・産口と人体と外界を結ぶ穴を「目」が分け隔てること無く機能しているのだろう。男の文節的思考に対して、目に象徴化させて全てを全体的に受け止め、感じ、表現しようとしている。目と皮膚が生きものの証のようだ。

 作品の目は泣き笑い喜びの涙をたたえている。目に何かが刺さったように見えるが、目が何かを出したり産んでいると見たほうがいいようだ。
 作品を見た瞬間は「目に刺している」という感じで耐えがたいのだが、人形の仕草の愛くるしさ、裸の可愛さ、肌の艶やかさや美しさをみていると、「非人間的な生きもの」に対して感情移入が起こってしまい嬉しい戸惑いにふけってしまう。作家の「裸」の感受性に驚いてしまう。



 (全体の感想と簡単な個別作品は②に書きます。)

by sakaidoori | 2009-08-09 12:40 | (カフェ)アトリエムラ


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