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栄通記

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2009年 06月 19日

1014) CAI02 「竹田真一郎・個展 『風の行方』」・写真展 終了・4月18日(土)~4月25日(土)

○ 竹田真一郎・個展
    「風の行方」

 会場:CAI02・raum2・3
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438

 会期:2009年4月18日(土)~4月25日(土)
 休み:日曜・祝日(定休日)
 時間:13:00~23:00 

※ オープニング・パーティー: 初日 19:00~

ーーーーーーーーーーーーーーー(4・18)

 二ヶ月前の写真展です。

 竹田真一郎君は学生だ。昨年、ベテラン写真仲間との3人展が発表デビューだった。身近なスナップ写真を何かの模様なり記号になるように展示していた。1点1点を見せるよりも、発表できて嬉しいというものであった。被写体への突込みはまだまだ弱かった。

 今回、写真の初個展としては広さも適当、しかも無窓で完全白壁だ。作品の強度がばっちり試される。


1014) CAI02 「竹田真一郎・個展 『風の行方』」・写真展 終了・4月18日(土)~4月25日(土)_f0126829_19483862.jpg


 今回もアピールの強い個別作品は少ない。
 それは撮影者の撮影スタンスだから仕方ないかもしれない。総合タイトルは「風の行方」だ。竹田真一郎君が風になって無色透明気味に街をさ迷い、「何か」に出会えたささやかな喜びを軽く記録しようとするものだから。
 確かに作品群を見れば、これが竹田君の着眼点なのかと思うしかない。残念なことに、被写体との距離感が皆一様なのだ。風になれば相手(被写体)からは見えないのだから、もっと自由になって相手の懐に飛び込むなり、遠くに離れるなりして、風そのものの気分が伝わればいいのだが、「見えない」という安全弁に偏りすぎたようだ。

 栄通記ブログ用に気になる作品をピックアップしていった。比較的に会場左側の作品群の方が面白いのだ。聞けば、そちらの方が近作とのことだ。オー、それは良い事だ。ほんの少しだが、被写体に迫っているのだ。今までの自分と相手の距離感を狭めている。そのことに竹田君がどれだけ意識的なのかはわからない。
 風が相手に一歩近づいた。次は一歩離れる、次は二歩近づく、つぎは二歩離れる。竹田・風のもっとも適正な距離感はどこなのか!積極的に試行錯誤しながら撮り続けるしかない。自然な振る舞いを意図的チャレンジ精神で身に付けるしかない。

 まだまだこれからの人だ。サイズを大きくしたり、仕上げの技術を高めたりと写真の秘部は沢山あるだろう。
 人が好き、街が好きな竹田真一郎君。「やさしさ表現」の旅が始まったばかりだ。


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     (↑:大半が左側の作品。比較的近作。)

 左下の作品が栄通好み。人物写真は竹田君らしさが出ているのでは。



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     (↑:右側の作品群。被写体をおそるおそる見ている感じ。)

by sakaidoori | 2009-06-19 20:43 | CAI02(昭和ビル)


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